聴覚障害の進行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 22:10 UTC 版)
「前奏曲 (フォーレ)」の記事における「聴覚障害の進行」の解説
フォーレは1902年から聴覚障害に見舞われるようになっており、1910年7月末に前奏曲第6番を完成させたころ、妻マリーに宛てた手紙で次のように嘆いている。 「情けないことです。私は素晴らしいエラールのピアノで仕事をしているというのに、中音域は正確ではあっても微かにしか聞こえず、また低音域と高音域もがなりたてるような何とも不愉快な音にしか聞こえないのです……。」 — 1910年7月27日、妻マリーに宛てたフォーレの手紙 これについて、フォーレの次男フィリップは、「彼の耳には、音階の低い音は三度高く聞こえ、高い音は三度低く聞こえた。」と述べている。1910年の夏を通じて、フォーレは表向きは喉の治療のためとしてドイツの温泉保養地バート・エムスへ療養に出かけたものの、効果はなかった。
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