細胞間脂質の成分と構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 03:46 UTC 版)
「ラメラ構造」の記事における「細胞間脂質の成分と構造」の解説
細胞間脂質は、セラミド(スフィンゴ脂質)、遊離のコレステロール、遊離脂肪酸、など脂質=油から構成されている。細胞と細胞を接着して剥がれ難くしているため、セメント物質、接着物質とも呼ばれている。 水-脂質-水-脂質-水…この層状構造(ラメラ構造=ラメラストラクチャー)は水に馴染みやすい部分と油に馴染みやすい部分両方を持っており、水に馴染みやすい部分どうし、油に馴染みやすい部分どうしが向き合って層を作っている。そして、水に馴染みやすい部分のところに水を抱え込んで逃がさないようにしている。このように角質の細胞間脂質は皮膚の外から体内への異物の侵入を防ぐ機能と体内の水分が外へ逃げて行くのを防ぐ優れたバリア機能を担っている。このバリア機能が低下すると乾燥などの肌荒れの原因となる。
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