粗苧製造
名称
粗苧製造
＜あらそうせいぞう＞
区分
選定保存技術
保持者
矢幡正門
＜やわた まさかど＞
（大分県）
解説
粗苧(荒麻皮とも記す)は，絣糸の防染用に用いられる素材であり，重要無形文化財「久留米絣」の絣手くびりの工程に不可欠である。粗苧で糸を縛り藍染めすると，縛った部分だけ藍に染まらず白く残るので，この糸を機で織り，絣模様を織り出す。
高さ２．０～３．０メートルに成長した麻を真夏に収穫して背の高い蒸籠で蒸し，剥ぎ取った表皮を乾燥させて粗苧とする。粗苧は，原料となる麻の栽培・管理に手間がかかるうえ，真夏の炎天下での収穫や蒸しの工程が重労働であるにもかかわらず利益率が低いことなどから，昭和初期まで麻栽培が盛んであった大分県内でも製造技術者は減少の一途をたどり，現在では，日田郡大山町の矢幡家を残すのみとなっている。
粗苧製造
＜あらそうせいぞう＞
区分
選定保存技術
保持者
矢幡正門
＜やわた まさかど＞
（大分県）
解説
粗苧(荒麻皮とも記す)は，絣糸の防染用に用いられる素材であり，重要無形文化財「久留米絣」の絣手くびりの工程に不可欠である。粗苧で糸を縛り藍染めすると，縛った部分だけ藍に染まらず白く残るので，この糸を機で織り，絣模様を織り出す。
高さ２．０～３．０メートルに成長した麻を真夏に収穫して背の高い蒸籠で蒸し，剥ぎ取った表皮を乾燥させて粗苧とする。粗苧は，原料となる麻の栽培・管理に手間がかかるうえ，真夏の炎天下での収穫や蒸しの工程が重労働であるにもかかわらず利益率が低いことなどから，昭和初期まで麻栽培が盛んであった大分県内でも製造技術者は減少の一途をたどり，現在では，日田郡大山町の矢幡家を残すのみとなっている。
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