第4テーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/22 01:24 UTC 版)
「フォイエルバッハに関するテーゼ」の記事における「第4テーゼ」の解説
フォイエルバッハは宗教の自己疎外という事実、すなわち宗教的世界と世俗的世界への、世界の二重化という事実から出発する。彼の仕事は、宗教的世界をその世俗的基礎へ解消することにある。だが、彼はこの仕事を終えた後に、なおやるべき重要な仕事が残っているのを忘れている。すなわち、現世的基礎が自分自身から浮き上がって、雲の上に一つの独立した宗教の王国として作り上げられているという事実は、まさしくこの基礎となっている現実そのものが自己分裂状態にあり、自己矛盾に陥っているということを意味しているのである。ゆえに、例えば、天上・宗教上の秘密が実は地上の問題にすぎないということが暴かれた以上は、今度は地上の問題そのものが理論的に批判され、実践的に変革されねばならないのである。
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