第3章 水無月――紫陽花
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/20 13:07 UTC 版)
「寂花の雫」の記事における「第3章 水無月――紫陽花」の解説
来月には大原の名物の赤紫蘇が最盛期を迎えるという日になった。そんなある日、成瀬小梅という女性客がやってくるが、京都のことを知らないというので、珠子が案内することになる。珠子と小梅は、漬物屋の〈志ば久〉などを経由して、三千院へ行く。拝観料を支払おうとする小梅が持っている牡丹の花柄の財布を、珠子はどこかで見たことがあるように思う。三千院に咲く紫陽花から、その花言葉の浮気の話になり、やがて、珠子は小梅が憲仁の元不倫相手だと知る。そして、小梅は憲仁の子どもを妊娠したが、堕ろしたと話す。それでも平然としている小梅を見て、罪悪感はないのだろうか、と不思議に思う。
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