立身出世主義者の出現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/14 09:07 UTC 版)
「背信の科学者たち」の記事における「立身出世主義者の出現」の解説
現代の科学者コミュニティでは業績として発表論文件数が重視される傾向にある。このため、知名度の低い論文誌で価値の低い論文が大量に発表され、そうした論文は殆ど誰にも読まれることがない。そのような傾向を象徴する事例として、1970年代後半のエリアス・アルサブティの研究不正が紹介される。アルサブティの手口は、知名度の低い論文誌から他人の論文を見つけてきて、それを丸ごと盗用し、知名度の低い別の論文誌で発表するというものであった。直ちに露見してもおかしくない大胆な盗用だが、アルサブティはこの方法を繰り返して発表論文件数を稼ぎ、奨学金や研究職の地位を得ていた。
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