穿入蛇行と嵌入曲流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 20:37 UTC 版)
しかし、侵食が主に鉛直方向に働くと、ループが拡大される機会はなく、この場合形成される穿入蛇行は、嵌入曲流(entrenched meander)と呼ばれ、区別される。この二つを両極端としていろいろな程度のものがあり、嵌入曲流になるのは相対的に隆起速度が大きく下刻が早い場合である。たとえば、抵抗性の強い地層を覆う侵食されやすい堆積物から成る平野面上を河川が自由に曲流している場合には、回春が起こって、下刻される流路はすぐに下位の岩石まで到達し、もともとの曲流の形を受けついで流れる傾向をもつ。嵌入曲流の例として、イギリスのダラムの町をヘアピン状の峡谷をなしてながれるウェア川などがある。
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