神戸市交通局900形電車とは? わかりやすく解説

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神戸市交通局900形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/28 07:05 UTC 版)

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神戸市交通局900形電車
自治体の集会所として使用されている945号の車体(明石市王子町
基本情報
運用者 神戸市交通局
製造所 木南車輌、広瀬車両、日立製作所神戸市交通局長田車両工場
製造年 1947年 - 1949年
製造数 46両(901 - 946)
廃車 1971年3月
主要諸元
軌間 1,435mm
電気方式 直流600 V
架空電車線方式
車両定員 88人(座席34人)(901 - 921)
88人(座席46人)(922 - 946)
車両重量 15.5 t
全長 14,000 mm
全幅 2,438 mm、2,500 mm
全高 3,540 mm
駆動方式 吊り掛け駆動方式
歯車比 4.21(59:14)
4.13(62:15)
出力 76.0 kw
定格速度 24.5 km/h
制動装置 空気ブレーキ
備考 主要数値は[1]に基づく。
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神戸市交通局900形電車(こうべしこうつうきょく900がたでんしゃ)は、神戸市交通局がかつて所有していた神戸市電路面電車車両である。

概要

900形は、先に登場していた800形の増備車として、1947年から1949年にかけて製造された。当初は、戦前からの伝統を受け継ぎ局工場での製造を検討していたが、戦災復興がまだ完全ではなかったことから見送られ、木南車輌などで合計46両(901 - 946)が製造された。

800形との違いは、乗降用扉が自動化された程度で、ほとんど同じ車体である。

やがて中扉は使用されなくなり、922 - 946については、1960年から1962年にかけて、中扉を撤去して窓を新設し、車内の座席も延長するなどの工事を受け、前後2扉車となった。但し残りの車両には実施されず、特徴ある4枚折り戸をそのまま残した車両や、扉に似た板を車体にはめ込んだだけで、車内座席も延長せずにした車両など様々であった。なお、のちに911のみ、事故復旧の際に922 - 946と同様の改造が行われた。

800形同様、1969年から廃車が始まり、1970年3月の山手・上沢・須磨の各線の廃止時に、944のみを残して廃車された。944は1971年3月の市電全廃まで残され、他の車両とともに廃車された。

945の車体のみ、現在も自治会施設として使用されている[2]

脚注

  1. ^ 朝日新聞社、「日本の路面電車諸元表」 『世界の鉄道 昭和39年版』、1963年、168-169頁。 
  2. ^ 名取紀之 (2015年3月12日). “編集長敬白 神戸市電の保存車たち。(下)”. ネコ・パブリッシング. 2017年6月25日閲覧。

参考文献

  • 神戸市交通局編『神戸市交通局八十年史』、神戸市交通局、2001年
  • 「神戸市電 車両史」『鉄道ファン』No.122(1971年7月号)、交友社
  • 小山敏夫『全盛期の神戸市電』(上)、ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY No.75〉、2005年11月 ISBN 4-7770-5128-5
  • 小西滋男・宮武浩二『全盛期の神戸市電』(下)、ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY No.76〉、2005年12月 ISBN 4-7770-5129-3





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