社会とサディズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 18:15 UTC 版)
一般にマゾヒストとの合意の上に行われるSMプレイは、個人間での性行為の一種として社会的に容認されうる。しかし、エスカレートするあまり、マゾヒストの肉体を傷つけ、生命を脅かしたり傷跡や後遺症を残すような行為は容認されないと見るべきだろう。法的にも相手の同意があるか否かにかかわらず傷害罪や殺人未遂などで訴追されうる。ドイツ刑法典のように同意傷害罪や同意殺人罪など特別の法律を設けられている場合もある。 言うまでもなく相手の合意を得ずに加虐を行うなうことは、社会規範として許されないことであり、多くの倫理的法的な問題を引き起こす。サディストは理性によって自らの欲望をコントロールし、問題を引き起こさないように生活しているが、パーソナリティ障害やサイコパスなど共感性(良心)が低く、倫理感が欠落した人間によって犯罪が引き起こされることがある。社会を震撼させるシリアルキラーの快楽殺人などは衆目を集めるが、その背景に性的サディズムが見られることがあるのも事実である。
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