社二病
社二病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/25 14:04 UTC 版)
概要
社会人となった人が、社会人の2年目頃に見せるようになるような傾向のことである。社会人となってからの人は少し仕事に慣れており、習慣やビジネスのことが分かってきており、このことを鼻にかけて分かったようなことを言ったり分かったつもりで構えたりする様のことである[1]。
社二病が標的にするのは入社1年目の新入社員。社会人2年目は偉そうに先輩のように振舞うことができる相手は新入社員のみであるため。新入社員に対して自身の苦労や武勇伝を語ったり、新入社員に説教をしたり、新入社員にビジネス用語を多用したり、新入社員に忙しいということをアピールしたりなどである[2]。
社二病となりがちな人というのは承認欲求が強い。自信が無かったり自己評価が低かったりする人ほど社二病になりやすい。認められたいという思いが強いために、自身は仕事をできるということをアピールしているのである。そして意識高い系であるということも多い。職場に不満を持っていたり不真面目であるために実績を上げられなかった人も社二病になりやすい。わざと上司に小難しいことを言って、自分はこんなところにいる器で無いや、こんな環境ではモチベーションが上がらないなどと主張することもある。視野が狭いということからも社二病となりやすい。社会人2年目ならば知っている社会はまだ狭く、周囲に社二病の先輩がいたならばこのことからも影響を受けて社二病となりやすい。社二病のなりやすさは謙虚かどうかもある。まだ社会をよく知っていないという自覚が無いと、社二病みたいなのはかっこいいと勘違いしてこのようになるのである。だが多くの社二病となっている人は、ある程度成長すれば恥ずかしいと気がついて自然に治っていくのである[2]。
2014年にソニー生命が行った調査によると、2年目の社員の半数以上が社二病に該当する行動を取っているとのことである。この背景には忙しさやストレスもある。この調査項目の中での2年目社員が実際の生活でギャップがあって驚いたことでは、トップは忙しいで、2番目は覚えることが多いであった。このような忙しさやストレスから社二病となっている人は多い。調査項目での社会人生活の影響からプライベートでついやってしまうことでは、仕事の忙しさアピール、睡眠不足アピール、プライベートでビジネス用語で会話、批判や説教をするが多かった。この調査結果で社会人が2年目についやってしまうことというのは社二病に該当する[3]。
中二病と社二病は異なったものである[4]。社二病は大人になってから発症する中二病[5]。
脚注
- ^ “「社二病(しゃにびょう)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書”. www.weblio.jp. 2025年8月25日閲覧。
- ^ a b “若手社員にありがち「社二病」とは?” (jp). テンミニッツ・アカデミー. 2025年8月25日閲覧。
- ^ “「忙しさ、寝てないアピール」は“社二病”?半数以上が該当 | 財経新聞”. www.zaikei.co.jp (2014年4月23日). 2025年8月25日閲覧。
- ^ Sloane (2024年2月6日). “職場上討人厭的「前輩」同事,可能是得了日本網友說的「社二病」” (中国語). A Day Magazine. 2025年8月25日閲覧。
- ^ 作者:大家健康雜誌. “小時「中二病」,大時變「社二病」?擔心孩子白目難相處,該怎麼辦?-大家健康雜誌” (中国語). 小時「中二病」,大時變「社二病」?擔心孩子白目難相處,該怎麼辦?-大家健康雜誌. 2025年8月25日閲覧。
外部リンク
- 社二病のページへのリンク