磁性フォトニック結晶とは? わかりやすく解説

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磁性フォトニック結晶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 05:56 UTC 版)

磁性フォトニック結晶(じせいフォトニックけっしょう、: magnetophotonic crystal)とは、フォトニック結晶磁性材料を使用したものを指す。MPCと略称される。

原理・構造

異なる屈折率を持つ2種類以上の材料が、の波長スケールで周期的に配列された構造物は、フォトニック結晶 (PC) と呼ばれている。フォトニック結晶は、

  • 固体結晶中において電子の存在を許さないバンドギャップが存在することと同様に、フォトンの存在を許さないバンドギャップ (フォトニックバンドギャップ)を発現する。
  • バンド端波長の光の群速度が低下する。

などの特徴を有している[1]

磁性フォトニック結晶は、誘電体多層膜磁性体を挟んだ構造をしており、この欠陥層によりフォトニックバンドギャップ内に局在モードが発現する。この現象に起因し、磁性フォトニック結晶は、

などの特徴を有している[1]

実際、欠陥層に透明な磁性体である Bi:YIG を用いた構造の作製、評価を行った結果、高い透過率を有しつつ単層膜の約10倍という大きなファラデー回転角の増大が確認されている[1]

脚注

  1. ^ a b c 豊橋技術科学大学 電気・電子工学系 先端スピン・エレクトロニクス研究室(井上研究室). “1次元磁性フォトニック結晶”. Research. 2012年7月18日閲覧。

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