硝子の線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 01:14 UTC 版)
「硝子の線」 | |||||||||||||||||
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Teleの配信限定シングル | |||||||||||||||||
英語名 | Glass Lines | ||||||||||||||||
リリース | 2025年6月25日 | ||||||||||||||||
規格 | デジタル・ダウンロード ストリーミング |
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ジャンル | J-POP | ||||||||||||||||
時間 | 4分16秒 | ||||||||||||||||
レーベル | トイズファクトリー | ||||||||||||||||
作詞者 | 谷口喜多朗 | ||||||||||||||||
作曲者 | 谷口喜多朗 | ||||||||||||||||
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『硝子の線』(がらすのせん、英: Glass Line)は、日本の音楽家・Teleの曲。通算20作目の配信限定シングルとして2025年6月25日にトイズファクトリーからリリースされた。
背景・リリース
前作『DNA』から約3か月ぶりの配信限定シングル。「硝子の線」とカップリング曲の「がらすの線」はウェブアニメ『タコピーの原罪』のエンディングテーマとして書き下ろされた[1]。
5月20日に行われた『タコピーの原罪』の先行上映会でエンディングテーマを作品のために書き下ろした新曲『がらすの線』で担当することが発表され、同日に楽曲を使用したアニメのPVが公開された[1][2]。
楽曲の担当発表にあわせ、同作のファンでもあるTeleは「タコピーという存在に自分を重ねてしまう。ある一面では音楽だってハッピー道具みたいなものだから。この曲の間だけは穏やかに呼吸して欲しいと思って作った。まるで旧知己へ手紙を送るように音を重ねていった。そんな気持ちにさせてくれる作品に関われて大変光栄です。本当にありがとうございます。(一部抜粋)」とコメントしている[3]。
配信限定シングルのジャケットデザインは、美術作家の中村菜月が実際に楽曲を聴いて描き下ろした作品[4]。Tele本人の希望によりコラボレーションが実現した[5]。
また、リリースと同日に楽曲のミュージックビデオが公式YouTubeチャンネルで公開された。監督は『残像の愛し方』でもタッグを組んだ岡本太玖斗が務め、映像にはTeleとEmiri Obaraが出演している[6]。
制作
表題曲「硝子の線」は、Tele自身が『タコピーの原罪』との接続点として位置づけつつ、本作のカップリング曲で『タコピーの原罪』エンディングテーマの「がらすの線」を解釈を広げ再構築し、楽曲の持つ世界観を広げる形で制作された[7][8]。
制作当初、曲中では作品の登場人物だけを描き自身については歌わないつもりであった。しかし制作を進める中で「彼のことを書こうとしたら、僕の話になっていた」と語っているように、自身の記憶が自然と作品と重なっていったという[9][10]。
歌詞の中に登場人物と直接的に結びつかない表現が含まれているのは、Tele自身の幼少期の記憶や感情が反映されているためであると述べており、作品に対する思い入れについても「好きと必然性100%で作ったため、バズるとかは確実にない」と断言している[11]。そうした個人的な感情を含みながらも、Teleはこの作品を「現実の延長線上にある作品」と捉えている[7]。
「硝子の線 remixed by vq」は、Teleと同世代のミュージシャン・vqによるリミックスバージョン。この楽曲の世界観に合うと感じ、Teleからvqに「楽曲をぶっ壊してほしい」とリミックス制作をオファーしたことで実現した[10][12]。
カップリング曲「がらすの線」は、『タコピーの原罪』のエンディングテーマとして書き下ろす形で制作された[13]。楽曲はボーカルとピアノのみで構成されており、ピアノの収録ではクリック(メトロノーム)を使わずに録音された[14]。これは、デモ段階で自身が弾いていたピアノの拙さから生まれた音の揺らぎが、登場人物らの心情をより適切に表現できると考えたためであるという[14]。
収録内容
全作詞・作曲: 谷口喜多朗。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
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1. | 「硝子の線」 | 谷口喜多朗 | |
2. | 「硝子の線 remixed by vq」 | vq | |
3. | 「がらすの線」 | 谷口喜多朗 | |
合計時間:
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参加ミュージシャン
硝子の線
硝子の線 remixed by vq
- vq:リミキサー、プログラミング
がらすの線
- 谷口喜多朗(Tele):ボーカル、プログラミング
- 林正樹:ピアノ
タイアップ
脚注
出典
- ^ a b “Tele、アニメ「タコピーの原罪」EDテーマに“がらすの線”書き下ろし。同曲使用した本PV公開”. TOWER RECORDS ONLINE. 2025年8月5日閲覧。
- ^ “Tele、アニメ『タコピーの原罪』EDテーマを担当”. Billboard JAPAN. 2025年8月5日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “ano「タコピーの原罪」オープニングテーマ担当、エンディングテーマはTele(コメントあり / 動画あり)”. 音楽ナタリー. 2025年8月5日閲覧。
- ^ “Tele、ニューEP『硝子の線』リリース アニメ『タコピーの原罪』EDテーマ含む3曲を収録”. Real Sound|リアルサウンド (2025年6月20日). 2025年8月5日閲覧。
- ^ “Teleの新作EP『硝子の線』アニメ「タコピーの原罪」エンディングテーマなど全3曲収録”. www.fashion-press.net. 2025年8月5日閲覧。
- ^ “Tele - Glass Line — Takuto Okamoto SINGS™️” (英語). takuto-okamoto.com. 2025年8月5日閲覧。
- ^ a b @KitrTele (1 August 2025). “2025年8月2日・午前1:02の投稿”. X(旧Twitter)より2025年8月6日閲覧.
- ^ “TeleのデジタルEP『硝子の線』リリース、『タコピーの原罪』EDと再構築した楽曲収録 | NiEW(ニュー)”. カルチャーメディアNiEW(ニュー). 2025年8月6日閲覧。
- ^ @KitrTele (24 June 2025). “2025年6月25日・午前0:00の投稿”. X(旧Twitter)より2025年8月6日閲覧.
- ^ a b @telekitr (25 June 2025). “硝子の線、MV共に公開しました。...”. Instagramより2025年8月6日閲覧.
- ^ @KitrTele (18 June 2025). “がらすの線のフル尺も早く聴いて欲しい。”. X(旧Twitter)より2025年8月6日閲覧.
- ^ “Tele、ニューEP『硝子の線』6/25リリース決定”. Billboard JAPAN. 2025年8月5日閲覧。
- ^ “Tele 6月25日にDigital EP「硝子の線」リリース決定! | USENの音楽情報サイト「encore(アンコール)」”. e.usen.com. 2025年8月5日閲覧。
- ^ a b @KitrTele (1 August 2025). “2025年8月1日・午後9:20の投稿”. X(旧Twitter)より2025年8月5日閲覧.
関連項目
外部リンク
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