矢倉以外の戦法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 15:10 UTC 版)
対振り飛車の居飛車側が稀に雀刺しを用いることがある。例えば振り飛車穴熊崩しの地下鉄飛車定跡の中で雀刺しを用いる。アマチュア間で行われている金開き/アヒル囲い戦法では、振り飛車美濃を崩すときに雀刺しを用いる。 △後手 歩 ▲先手 なし図は▲9八飛まで第3-1図 振り飛車雀刺しの例 △後手 なし ▲先手 なし図は▲9五歩まで第3-2図 振り飛車雀刺しの例 △持ち駒 なし ▲持ち駒 角図は▲1八飛まで第4-1図 角換わり 他方、振り飛車ではもともと第3-1図のような漠然とした居飛車の構えに対して振り飛車側から機をみて端攻めを狙う手法がある。飛車交換にもなりやすく、振り飛車が指しやすくなる。しかも第3-2図のように早仕掛け陣の場合△6四歩からの仕掛けがあるので、7八金型であると端攻めがしやすくなる。第3-2図から△9五同歩▲9八飛△8四飛▲9五香△9四歩(△9三歩ならば▲9六飛△6三銀▲9七桂として置いて▲8六歩を狙う)▲同香△同香(△同飛は▲同飛△同香に▲9五歩)▲9五歩△同香(△6五歩ならば▲9四歩)▲同角△9四飛▲9七香△9五飛▲同香△6五歩▲9二香成△6六歩▲5六銀△7三桂▲8二成香△5五歩▲4五銀△6五桂▲7二成香△5七桂成▲9一飛成などの進行が考えられる。第3-2図に戻って▲9五歩にかえて▲5六銀もあり、△4四銀ならば角道が止まり、以下▲9五歩△同歩▲9八飛△8四飛▲9五香△9四歩▲同香△同香▲9五歩△同香▲同角△9四飛▲9七香△9五飛▲同香△5五香▲同銀△同歩▲9二香成などの進行が予想される。 また、角換わりでは後手が△6五歩と6筋の位を取る際に、先手の作戦として雀刺しが使用されることがある(第4-1図)。
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