矛盾許容論理と真矛盾主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 03:16 UTC 版)
「グレアム・プリースト」の記事における「矛盾許容論理と真矛盾主義」の解説
古典論理や直観主義論理においては、矛盾を含む前提からは任意の命題を導出することが許される。これは「爆発原理」と呼ばれている。このため古典論理や直観主義論理では、もし理論に矛盾が含まれているならば、そこではあらゆる命題が定理になる。理論が無矛盾なものである限りは、この原理は深刻な問題を引き起こさない。しかしながら法律やフィクションには矛盾が含まれることもありうる。ある小説中に矛盾する記述が含まれているからといって私たちはその小説の世界ではあらゆることが成り立つとは推論しない。このような場合、私たちは古典論理や直観主義論理に従ってはいないのである。さらに言えばプリーストは現実の世界が矛盾を含むことも可能だと考えている(真矛盾主義)。そのためプリーストは爆発原理を妥当にしない矛盾許容論理を提唱する。
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