盾作りに関する記述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/13 04:56 UTC 版)
『日本書紀』天武天皇元年(672年)7月3日条に、「荒田尾直赤麻呂らの将軍が古京(飛鳥)の道路の橋の板をはいで楯を作り、京の街のあちこちに立てて守りとした」と記されているように、即席で盾を作る場合・状況もあった。これが楯部の作業であったかは記されていないが、盾縫という語自体は職人を指すだけではなく、盾を作る意でもあり、7世紀末当時の(神話・伝説ではなく)盾を作る描写をした数少ない記述といえる。赤麻呂軍は、街角ごとに楯を立てていた為、高所から京を観た相手は、伏兵がいるかもしれないと思って、兵を引いて逃げた、と記されている。これは多くの盾を上手に用いた戦術例(視覚効果)で、戦わずして(楯の威嚇のみで)勝利した例でもある。
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