目分類の諸説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 06:18 UTC 版)
目分類は各種ある。現生5群(エミュー科とヒクイドリ科は1群とする)の主な分類は次のとおり。(おおよそ古くからある順になっているが完全ではない) 分類平胸類深胸類ダチョウ科レア科 ヒクイドリ科エミュー科キーウィ科シギダチョウ科伝統的な分類 ダチョウ目Struthioniformes レア目Rheiformes ヒクイドリ目Casuariiformes キーウィ目Apterygiformes シギダチョウ目Tinamiformes Mayr (1979);Sibley & Ahlquist (1981) ダチョウ目 シギダチョウ目 Clements ダチョウ目 レア目 ヒクイドリ目 モア目Dinornithiformes シギダチョウ目 Davies (2002) ダチョウ目 Livezey & Zusi (2007) ダチョウ目 ヒクイドリ目 キーウィ目 シギダチョウ目 この中でもよく使われるのは、上2段の、5目に分ける分類か、シギダチョウ科以外の全てをダチョウ目(広義のダチョウ目 Struthioniformes sensu lato と呼ばれる)にする分類である。古くは前者が主流だったが、1979年、Mayrが4つの目を1つのダチョウ目に統合して以来、後者の分類が広まった。近年は、広義のダチョウ目が側系統だと判明したため、再び5目に分ける分類が標準になりつつある。 現在から見れば、ダチョウ科のみで1目とするか古顎類全体を1目とする分類が系統分類的といえる。ただしそれは結果論であり、必ずしも正しい系統に基づいて系統分類が提唱されたわけではない。 絶滅科では、モア科はモア目とすることが多い。エピオルニス科はダチョウ目、リトルニス目はシギダチョウ目に含めることもあるが、独立目にすることもある。
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