白銀長方形と工業規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 02:32 UTC 版)
一辺と他辺が 1 : (1+ √2) となる長方形を白銀長方形(英語: silver rectangle)と呼ぶ。また、1 : √2 の白銀比の長方形も白銀長方形と呼ばれるため注意が必要だが、こちらはルート長方形とも呼ぶ。以下、混同を防ぐため、1 : (1+ √2) の白銀比の長方形を「1 : (1+ √2) 白銀長方形」、1 : √2 の白銀比の長方形を「1 : √2 白銀長方形」とする。 ISO 216規格で定められる紙の寸法は 1 : √2 白銀長方形となっているが、このような長方形は、長辺の中点を結ぶ線分で折ると、出来た長方形は元の長方形と相似となる。例としてA4規格の紙を2分割して得られる長方形がA5規格である。 写真レンズの開口比(いわゆる絞り値、F値)の 1, 1.4, 2, 2.8, 4, 5.6, 8, … という系列のように、対象がパラメータの値の自乗で変化するようなものにも現れることがある。 1 : (1+ √2) 白銀長方形と 1 : √2 白銀長方形には相関性がある。1 : (1+ √2) 白銀長方形から最大限の大きさの正方形を切り取ったときに残る長方形は 1 : √2 白銀長方形となり、1 : √2 白銀長方形から最大限の大きさの正方形を切り取ったときに残る長方形は 1 : (1+ √2) 白銀長方形となる。
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