男女共同参画センター横浜北
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/13 04:37 UTC 版)
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外観
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| 概要 | |
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| 住所 | 神奈川県横浜市青葉区あざみ野南1-17-3[1] 日本 |
| 座標 | 北緯35度34分19.9秒 東経139度32分25.5秒 / 北緯35.572194度 東経139.540417度 |
| 交通アクセス | あざみ野駅(東急田園都市線・横浜市営地下鉄ブルーライン)東口より徒歩約5分 |
| 所有者 | 横浜市[2] |
| 経営者 | 公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会(指定管理者) |
| 種類 | 公共施設(男女共同参画センター) |
| 現用途 | 男女共同参画推進・市民支援拠点 |
| 開業 | 2005年10月 |
| ウェブサイト | |
| 男女共同参画センター横浜北(アートフォーラムあざみ野) | |
男女共同参画センター横浜北(だんじょきょうどうさんかくセンターよこはまきた、愛称:アートフォーラムあざみ野)は、神奈川県横浜市青葉区にある横浜市の男女共同参画拠点施設である[3][4]。同愛称は、当センター単体の呼称として用いられるとともに、横浜市民ギャラリーあざみ野と構成する複合文化施設全体の総称でもある[1][5]。2005年に開館し、相談・講座・情報提供・施設提供等を通じて、市民および事業者の取組を支援している[2][6]。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が指定管理者として横浜市内3館(横浜・横浜南・横浜北)を管理運営している[2][7]。
本記事では、複合施設「アートフォーラムあざみ野」のうち、同協会が運営する「男女共同参画センター横浜北」について記述する。
概要
男女共同参画社会の実現を目的として横浜市が設置した市民利用型施設であり、相談事業、情報提供、就労支援、市民や団体活動の支援などを行っている[6][8]。館内には交流ラウンジや図書コーナー、レクチャールーム、会議室、音楽室、和室などの貸出施設がある[6][8]。
施設
- 交流ラウンジ - 市民や団体の交流・情報交換のためのスペースで、ラウンジ内には作品展示ができるミニギャラリーと図書コーナーがある[9]。
- 図書コーナー - 男女共同参画に関する図書・資料を収集・貸出し、漫画・絵本なども所蔵する[9][10][11]。3館合計で約6万8千点(2019年時点)を所蔵し[8]、3館の蔵書は相互に取寄せ・貸出・返却が可能である[12][13]。
- 子どもの部屋 - 親子で集える「親子のひろば」と、講座や施設利用時に子どもを預けることができる「保育室」[12][14]。
- レクチャールーム、会議室等:レクチャールーム(194席)[15]、セミナールーム、会議室、音楽室、健康スタジオなどを市民に貸出している[4][8]。調理・工作に対応する設備を備えた「生活工房」も設置されている[16][15]。
事業
- 情報事業
専門ライブラリの運営、資料・情報の収集提供のほか、テーマ別展示やレファレンスサービスの提供などにより情報発信を行う[8][17]。
- 講座事業
就業・起業支援[18]、暮らし、健康、ハラスメントやDVなどに関する講座・セミナーを実施している[6][19][20]。若年層を対象とした講座も行っている[21][22]。
- 相談事業
- 「心とからだと生き方の総合相談」(電話・面接):日常生活の困りごとや家族・職場の人間関係、DV等に対応する相談窓口[23][24]。
- 「女性としごと 応援デスク」:女性の再就職や転職、職場の人間関係やハラスメントなどの総合相談窓口[8][25][26]。
- 自助グループの募集・支援[27][28]。3館の中で最も多くの自助グループが活動している[16]。
- 市民協働事業
市民協働・連携事業を行い、文化活動や草の根活動の拠点機能を担う[16][27]。ロビーでは、女性農業者による地元野菜の直売会なども行われている[29][30]。
- 文化連携・共催事業
横浜市民ギャラリーあざみ野と連携し、ジェンダーや社会課題をテーマとする講演会、エントランスロビーでのミニコンサート等の共催プログラムを実施している[31][32][33]。
- 広報啓発事業
ホームページやSNS、広報誌「フォーラム通信」(1988年–、年2回発行。3館共通)などで情報を発信[6][34]。
関連施設
横浜市内には3館の男女共同参画センターがある[2][1]。
- 男女共同参画センター横浜(フォーラム、戸塚区) - 「横浜女性フォーラム」として1988年に開館。
- 男女共同参画センター横浜南(フォーラム南太田、南区) - 「横浜市婦人会館」として1978年に開館。
- 男女共同参画センター横浜北(アートフォーラムあざみ野、青葉区) - 横浜市民ギャラリーあざみ野との複合文化施設として2005年に開館。
運営
男女共同参画センター横浜北を含む横浜市内の3センターは、指定管理者制度に基づき公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が管理運営を担っている[2]。アートフォーラムあざみ野全体としては、男女共同参画推進協会と公益財団法人横浜市芸術文化振興財団が共同事業体として管理運営にあたっている[5]。
歴史
- 2005年10月 - 「男女共同参画センター横浜北(アートフォーラムあざみ野)」として開館。横浜市民ギャラリーあざみ野との複合施設として整備[1][4]。
- 2015年 - 総合相談窓口「女性としごと 応援デスク」開設[35]。
- 2025年 - 開館20周年を迎え、横浜市民ギャラリーあざみ野と記念イベントを共催[36][37]。
所在地・アクセス
- 所在地:神奈川県横浜市青葉区あざみ野南1-17-3[1][8]
- 開館時間:9:00 - 21:00(日曜・祝日は9:00 - 17:00)[4][8]
- 休館日:毎月第4月曜日・年末年始[1][8]
- アクセス:あざみ野駅(東急田園都市線・横浜市営地下鉄ブルーライン)東口より徒歩約5分[38][8]
脚注
- ^ a b c d e f “男女共同参画センター横浜北(アートフォーラムあざみ野)”. 公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月2日閲覧。
- ^ a b c d e “横浜市男女共同参画センター条例” (PDF). 横浜市 (2016年2月24日). 2025年10月2日閲覧。
- ^ “「共同参画」2014年2月号”. 内閣府 男女共同参画局. 2025年10月2日閲覧。
- ^ a b c d “男女共同参画センター横浜北”. 女性情報ポータルWinet. 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b “よくあるご質問”. 横浜市民ギャラリーあざみ野. 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e “横浜市男女共同参画センターについて”. 横浜市 (2025年1月31日). 2025年10月2日閲覧。
- ^ 小園弥生. “若い女性の就労体験「めぐカフェ」 ~横浜市男女共同参画センターの試み” (PDF). 横浜市 調査季報171号・特集/地域社会の新しい可能性を拓く-コミュニティ経済という視点から(2013年2月発行). 2025年10月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “第5次横浜市男女共同参画行動計画 2021-2025” (PDF). 横浜市. 2025年10月8日閲覧。
- ^ a b “交流ラウンジを利用する”. 男女共同参画センター横浜北アートフォーラムあざみ野. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “「ひとり、こんなに肯定されてる」ひとりの本だらけの企画展に、横浜市の図書館が込めたメッセージ”. ハフポスト (2017年7月27日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “図書館だけじゃない! 青葉区のおすすめ読書スポット”. 森ノオト (2018年1月6日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b “アートフォーラムあざみ野 (男女共同参画センター横浜北・横浜市民ギャラリーあざみ野)”. コドモト. 2025年10月7日閲覧。
- ^ “男女共同参画センター横浜北 情報事業”. 女性情報ポータルWinet (2023年8月11日). 2025年10月8日閲覧。
- ^ “保育・親子のひろばを利用する”. 男女共同参画センター横浜北アートフォーラムあざみ野. 2025年10月8日閲覧。
- ^ a b “施設を使う”. 男女共同参画センター横浜北(アートフォーラムあざみ野). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c “公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会 設立30周年記念誌 未来へのタネをまく” (PDF). 公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会 (2017年11月12日). 2025年10月2日閲覧。
- ^ “情報事業”. (公財)横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月1日閲覧。
- ^ “パソコンの基礎知識学び就労準備 横浜で女性支援の無料講座”. 神奈川新聞 (2015年8月4日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “在住外国人と考える日本の男女格差 横浜でワークショップ”. 神奈川新聞 (2020年11月15日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “女性リーダー活躍後押し 14、26日に横浜で講座”. 神奈川新聞 (2015年7月13日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SMG U-15選手 ジェンダー講座を受講 女子サッカーの未来考える”. タウンニュース 青葉区版 (2025年1月30日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “横浜の女子中高生限定、サイト作成講座開催 参加者募集”. 神奈川新聞 (2022年9月5日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “相談事業”. (公財)横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月2日閲覧。
- ^ “相談する”. 男女共同参画センター横浜北アートフォーラムあざみ野. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “フォーラム南太田 働きたい女性を支援 相談窓口「女性としごと 応援デスク」”. タウンニュース 南区版 (2018年3月22日). 2025年10月4日閲覧。
- ^ “「ジェンダー平等は社会の問題」 男女共同参画センター横浜北 白藤館長に聞く(下)”. タウンニュース 青葉区版 (2021年5月7日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b “横浜市男女共同参画センターでの試み:女性のエンパワーメントをめざして”. NWEC実践研究 巻6, p.112-127 (2016年2月28日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “男女共同参画センター横浜北 相談事業”. 女性情報ポータルWinet (2023年8月11日). 2025年10月8日閲覧。
- ^ “農業レディ、旬の産品直売 22日、横浜で「プチ市場」”. 神奈川新聞 (2018年8月19日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “新鮮野菜のプチ市場【共催】”. 男女共同参画センター横浜北アートフォーラムあざみ野. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “令和5年度 横浜市民ギャラリーあざみ野 指定管理業務計画表兼評価表(自己評価・行政評価)” (PDF). 横浜市. 2025年10月7日閲覧。
- ^ “「女性だけが立つ場所ではない」 台所から問う性別意識”. 神奈川新聞 (2020年2月25日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “アートから見るジェンダーギャップ 「社会見つめる契機に」”. 神奈川新聞 (2021年3月9日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “書籍・絵本(協会の刊行物)”. (公財)横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月4日閲覧。
- ^ “アートフォーラムあざみ野 働きたい女性を支援 相談窓口「女性としごと 応援デスク」”. タウンニュース 青葉区版 (2018年3月22日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “男女共同参画週間 「だれもがどれも選べる」 新堀館長に聞く”. タウンニュース 青葉区版 (2024年6月27日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “【横浜市民ギャラリーあざみ野】ありがとう20年!10月25日・26日にアートフォーラムあざみ野20thアニバーサリーを開催”. めざましmedia (2025年10月7日). 2025年10月7日閲覧。
- ^ “交通アクセス”. アートフォーラムあざみ野. 2025年10月3日閲覧。
外部リンク
- 男女共同参画センター横浜北 アートフォーラムあざみ野(公式サイト)
- 男女共同参画センター横浜北のページへのリンク