男女共同参画センター横浜
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外観
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概要 | |
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旧名称 | 横浜女性フォーラム(1988年 - 2005年)[1] |
住所 | 神奈川県横浜市戸塚区上倉田町435-1[2] 日本 |
座標 | 北緯35度23分52.1秒 東経139度32分3.7秒 / 北緯35.397806度 東経139.534361度 |
所有者 | 横浜市[3] |
経営者 | 公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会(指定管理者) |
種類 | 公共施設(男女共同参画センター) |
現用途 | 男女共同参画推進・市民支援拠点 |
開業 | 1988年9月 |
ウェブサイト | |
https://www.women.city.yokohama.jp/y/ |
男女共同参画センター横浜(だんじょきょうどうさんかくセンターよこはま)は、神奈川県横浜市戸塚区にある横浜市の男女共同参画拠点施設である[4]。1988年に「横浜女性フォーラム」として開館し、2005年に現名称となった[1]。愛称は「フォーラム」[4]。相談・講座・情報提供(専門図書室)・施設提供等を通じて、市民および事業者の取組を支援する[3][5]。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が指定管理者として3館(横浜・横浜南・横浜北)を管理運営している[3][5]。
概要
男女共同参画の推進に関する施策の実施および市民・事業者の取組支援を目的に設置され、相談事業、学習・研修、情報提供などを行う[3][5]。1階には、関連資料を収集する専門図書館「情報ライブラリ」がある[6]。
施設には、ホール、セミナールーム、会議室、和室、音楽室、フィットネスルームなど市民が利用できる貸室がある[7][1]。また、手しごとや料理などができるオープンスペース「生活工房」や、女性の起業支援を行う「女性起業UPルーム」も併設されている[8][9]。
歴史
- 1987年10月 – 財団法人横浜市女性協会設立[8][10]。
- 1988年9月 – 「横浜女性フォーラム」として開館[11][1][12]。
- 2005年4月 – 施設名を「男女共同参画センター横浜」に改称[1]。財団法人横浜市女性協会は、財団法人横浜市男女共同参画推進協会に名称変更し、指定管理者として管理運営を受託[11][1]。
- 2011年4月 – 管理運営団体が公益財団法人へ移行[8]。
施設
- 情報ライブラリ(専門図書館)[6]。男女共同参画関連の図書・資料の収集・貸出を行い、漫画や絵本も所蔵する[2][13]。毎月テーマを設定した企画展示も実施している[13]。
- ホール(380席)[7][14][15]
- セミナールーム、会議室、和室、音楽室、フィットネスルーム、生活工房 ほか[1][5]。生活工房には調理・工作等に対応する設備を備える[8]。
事業
- 相談事業
日常生活の困りごとや家族・職場の人間関係、DV・デートDV等に対応する「心とからだと生き方の総合相談」(電話・面接)を設けている[16][17][18][19]。自助グループの募集・支援も行う[16]。また、横浜市の性的少数者支援事業「Friend SHIP よこはま」の交流スペースが当館を会場として定期的に開催されている[20][21]。
- 学習・研修事業
就業・起業支援やワーク・ライフ・バランス、健康、暮らし、表現などに関する講座・セミナー[5][22][23]、展示を行う[24][25]。市と連携し若年層向けデートDV防止の出前講座も実施している[12][26][27]。
- 情報事業
専門ライブラリの運営、資料・情報の収集提供等(3館で実施)[28]。
- 起業支援
館内の「女性起業UPルーム」による起業相談・セミナー等[9]。2007年に同室を開設し、「女性起業家たまご塾」等で起業家を育成している[8][29][30]。
関連施設
横浜市内には3館の男女共同参画センターがある[2]。
- 男女共同参画センター横浜南(フォーラム南太田、蒔田駅) - 1993年開館。
- 男女共同参画センター横浜北(アートフォーラムあざみ野、あざみ野駅) - 横浜市民ギャラリーあざみ野との複合施設として2005年に開館。
運営
指定管理者は公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会で、主たる事務所は神奈川県横浜市戸塚区上倉田町435-1の男女共同参画センター横浜内に置かれている[31][32]。
出版・広報
本センターの指定管理者である(公財)横浜市男女共同参画推進協会(旧・財団法人横浜市女性協会)の主な刊行物(抜粋)は以下のとおり[8][33]。
広報誌
書籍・冊子
- 『アリーテ姫の冒険』— 当時の横浜女性フォーラムの監修により刊行(学陽書房、1989年)[33][35]
- 『女性施設ジャーナル』 vol.1-8 (横浜女性フォーラム:編集、1995 - 2003年、学陽書房)
- 『アリーテ姫の冒険』— (公財)横浜市男女共同参画推進協会の監訳により復刊(大月書店、2018年)[36][37][38]
- 『DVにさらされる子どもたち』(翻訳企画、2004年、金剛出版)[8]
- 『女と男のブックナビ』(2007年)[8][39]
所在地・アクセス
- 所在地:神奈川県横浜市戸塚区上倉田町435-1[2]
- 開館時間:9:00 - 21:00(日曜・祝日は9:00 - 17:00)[1][40]
- 休館日:毎月第4木曜日・年末年始[2][40]
- アクセス:戸塚駅(JR線・横浜市営地下鉄)西口より徒歩約5分[41]
脚注
出典
- ^ a b c d e f g h “男女共同参画センター横浜”. 女性情報ポータルWinet. 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b c d e “男女共同参画センター 横浜 フォーラム”. 公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b c d “横浜市男女共同参画センター条例” (PDF). 横浜市 (2016年2月24日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b “「共同参画」2014年2月号”. 内閣府 男女共同参画局. 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b c d e “横浜市男女共同参画センターについて”. 横浜市 (2025年1月31日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b “ライブラリを利用する”. 男女共同参画センター横浜(フォーラム). 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b “ホール”. 男女共同参画センター横浜(フォーラム). 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会 設立30周年記念誌 未来へのタネをまく” (PDF). 公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会 (2017年11月12日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b “女性起業UPルーム(公式サイト)”. (公財)横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月1日閲覧。
- ^ “横浜女性フォーラムの事業概要”. 内閣府男女共同参画局. 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b “協会について”. 公益財団法人 横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b “男女共同参画センター 「自分を見つめるきっかけに」 小山内理事長に聞く”. タウンニュース 戸塚区・泉区版 (2021年2月5日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b “「ひとり、こんなに肯定されてる」ひとりの本だらけの企画展に、横浜市の図書館が込めたメッセージ”. ハフポスト (2017年7月27日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “フォーラム 新ホール利用者募集 講演会やピアノ発表会に”. タウンニュース (2023年3月30日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “男女共同参画センター横浜 フォーラム ホール”. CONCERT SQUARE. 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b “相談する”. 男女共同参画センター横浜(フォーラム). 2025年10月2日閲覧。
- ^ “相談事業”. (公財)横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月2日閲覧。
- ^ “「心の居場所がない」家で 会社で孤立 苦悩抱える女性たち”. NHK (2023年5月15日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “実家に帰るのがつらい、一人きりでさみしい… クリスマスやお正月が苦手な人に伝えたいこと”. BuzzFeed (2017年12月22日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “交流スペース:Friend SHIP よこはま”. 横浜市 (2025年3月25日). 2025年10月2日閲覧。
- ^ “【後援】LGBT交流スペース FriendSHIPよこはま 2025年度”. 男女共同参画センター横浜(フォーラム). 2025年10月2日閲覧。
- ^ “フィギュア・鈴木明子さん講演 五輪前にあったある苦しみ”. 神奈川新聞 (2021年6月27日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “「夫婦関係見直したい」の声多く 横浜で中高年女性のための生活設計講座”. 神奈川新聞 (2024年1月17日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “「性被害に服装は関係ない」当時の服を再現した話題の展示、再び開催”. 朝日新聞 (2024年11月3日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “「挑発的だから性暴力に遭う」先入観にNO 横浜・戸塚で被害時の服装展示”. 神奈川新聞 (2024年11月10日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “「自分らしさを大切に」 男女共同 参画推進協会 理事長が語る”. タウンニュース (2022年3月10日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “男女共同参画センター横浜 LINEでデートDV相談 10代・20代向け 10月試行”. タウンニュース (2021年9月9日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “情報事業”. (公財)横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月1日閲覧。
- ^ “三原じゅん子男女共同参画相、横浜で女性起業家と意見交換 支援充実に意欲”. 神奈川新聞 (2025年2月15日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “女性起業家250人輩出 「たまご塾」が設立15周年”. タウンニュース 戸塚区・泉区版 (2022年1月20日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “情報公開等を実施する出資法人等”. 横浜市 (2025年4月25日). 2025年10月2日閲覧。
- ^ “公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会(団体情報)”. CANPAN FIELDS (2024年9月3日). 2025年10月2日閲覧。
- ^ a b “書籍・絵本(協会の刊行物)”. (公財)横浜市男女共同参画推進協会. 2025年10月2日閲覧。
- ^ “フォーラム通信”. 男女共同参画センター横浜(フォーラム). 2025年10月2日閲覧。
- ^ “『アリーテ姫の冒険』復刊しました!!(背景解説)”. 男女共同参画センター横浜(フォーラム). 2025年10月2日閲覧。
- ^ “フォーラム通信 2018年秋号『アリーテ姫の冒険』復刊決定”. 男女共同参画センター横浜(フォーラム) (2018年9月20日). 2025年10月2日閲覧。
- ^ “「アリーテ姫の冒険」絶版から復刊 賢いお姫様が主人公 89年のベストセラー”. 毎日新聞 (2018年12月7日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “大人気の児童書を息子が「ジェンダー分析」してみると…”. 日経クロスウーマン (2019年1月17日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “ウィルでみつけた本 2008.3月” (PDF). 男女平等推進センター ウィルながおか. 2025年10月1日閲覧。
- ^ a b “フォーラム(男女共同参画センター横浜)”. 横浜スポーツ情報サイト[ハマスポ]. 2025年10月1日閲覧。
- ^ “交通アクセス”. 男女共同参画センター横浜(フォーラム). 2025年10月1日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 男女共同参画センター横浜 フォーラム(公式サイト)
- 男女共同参画センター横浜のページへのリンク