甲状腺フィードバック制御の機能状態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 16:06 UTC 版)
「視床下部-下垂体-甲状腺軸」の記事における「甲状腺フィードバック制御の機能状態」の解説
甲状腺機能正常(Euthyroidism):甲状腺機能に異常がない。 甲状腺機能低下症:甲状腺機能の低下。原発性甲状腺機能低下症:甲状腺の手術後や自己免疫性甲状腺炎(英語版)などで、甲状腺の分泌能力が低下し、フィードバックループが遮断された状態。 二次性甲状腺機能低下症:下垂体前葉障害などにより、下垂体においてフィードバックループが遮断された状態 三次性甲状腺機能低下症:TRHによる刺激がない状態。例:視床下部不全、Pickardt–Fahlbusch症候群(英語版)、甲状腺機能正常症候群(英語版)など。 甲状腺機能亢進症:甲状腺機能の不適切な亢進。原発性甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモンの不適切な分泌。例:バセドウ病。 二次性甲状腺機能亢進症:稀な疾患。例:TSH産生下垂体腺腫や一部の甲状腺ホルモン不応症。 甲状腺中毒症:甲状腺ホルモンの外因性過剰供給。例:レボチロキシンの過剰投与。 低T3症候群と高T3症候群:1型適応反応(英語版)等の重症疾患の結果として起こる段階的な低脱ヨウ素化の結果、あるいは心的外傷後ストレス障害を含む2型適応反応による高脱ヨウ素化。 甲状腺ホルモン不応症(英語版):下垂体の甲状腺ホルモン受容体の段階でフィードバックループが遮断される。
※この「甲状腺フィードバック制御の機能状態」の解説は、「視床下部-下垂体-甲状腺軸」の解説の一部です。
「甲状腺フィードバック制御の機能状態」を含む「視床下部-下垂体-甲状腺軸」の記事については、「視床下部-下垂体-甲状腺軸」の概要を参照ください。
- 甲状腺フィードバック制御の機能状態のページへのリンク