生駒孝彰とは? わかりやすく解説

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生駒孝彰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/24 04:10 UTC 版)

生駒 孝彰(いこま こうしょう、1938年 - 2022年)は、日本宗教学者浄土真宗本願寺派僧侶[1]。日米現代宗教論を専門とし[2]龍谷大学教授などを歴任した。

経歴

北海道旭川市に生まれる[3]

龍谷大学文学部仏教学科を卒業した[3]。その後、浄土真宗本願寺派の開教使となってアメリカ合衆国に渡り[1]ブリガム・ヤング大学歴史学を専攻して修士号を取得した[4]

帰国後、京都文教短期大学の教員となり[1]1996年には京都文教大学人間学部教授となった[5]。後に2000年代半ばには、龍谷大学国際文化学部教授を務めた[6]

宗教の観点からアメリカ合衆国の社会を検討し[1]、「米国のカルト宗教に詳しい」人物とされている[7]

呉智英は、生駒の1981年の著書『アメリカ生れのキリスト教』を「モルモン教エホバの証人クリスチャンサイエンスについて、歴史・教義を要領よく紹介している」と評した[8]

また、臓器移植など生命倫理の問題についても論考を発表した[3]

おもな著書

  • アメリカ生れのキリスト教、旺史社、1981年
  • 迷えるアメリカの心 : 今、アメリカ人にとって「宗教」とは何だろうか、PHP研究所(21世紀図書館)、1985年
  • ブラウン管の神々、ヨルダン社、1987年
  • アメリカ合「宗」国の悲劇 : 「性」と「聖」によるアメリカ人の行動律、情報センター出版局、1991年
  • 現代社会と新宗教、本願寺出版社、1993年
  • 神々のフェミニズム : 現代アメリカ宗教事情、荒地出版社、1994年
  • インターネットの中の神々 : 21世紀の宗教空間、平凡社平凡社新書)、1999年
  • 私の臓器はだれのものですか、日本放送出版協会生活人新書)、2002年

脚注

  1. ^ a b c d “女性聖職者 生駒孝彰さんと読者が考える(こころ)”. 朝日新聞・夕刊: p. 7. (1994年10月18日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  2. ^ “「私の臓器はだれのものですか」生駒孝彰著”. 読売新聞・東京朝刊: p. 13. (2002年7月14日)  - ヨミダス歴史館にて閲覧
  3. ^ a b c No.014 2000/12 セミナー情報/12月号は「セミナー」のご案内です!”. 小堀. 2020年2月10日閲覧。
  4. ^ 生駒孝彰 - researchmap
  5. ^ 1995年度の所属は京都文教短期大学教授、1996年度の所属は京都文教大学人間学部教授となっている。生駒孝彰 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
  6. ^ 生命倫理をめぐる日米宗教界の違い”. 龍谷大学 人間・科学・宗教 オープン・リサーチ・センター. 2020年2月10日閲覧。
  7. ^ “特報 米の宗教カルト集団自殺 コンピューターで固いきずな インターネットで終末思想を広める”. 中日新聞・夕刊: p. 8. (1997年4月1日)  - 中日新聞・東京新聞記事データベースにて閲覧
  8. ^ 呉智英「90年代を読む二〇のロングセラー 知的ビジネスマンのための基礎コース」『エコノミスト』第68巻第1号、1990年1月9日、72-75頁。  - 毎索にて閲覧



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