現在のキリスト教音楽の委嘱・初演活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 23:17 UTC 版)
「キリスト教音楽」の記事における「現在のキリスト教音楽の委嘱・初演活動」の解説
J.S.バッハ没後250周年には、上記のグバイドゥーリナを含め、オスバルド・ゴリホフ、ヴォルフガング・リーム、タン・ドゥンの4人に対し、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの4つの福音書に基づく受難曲の作曲が委嘱された。このうちタン・ドゥンはキリスト教徒ではない。またこの企画では、それぞれの作曲家が福音書以外にもテキストを用いることができるという委嘱条件が課されていたが、他の作曲家が聖書の別の部分あるいは他の宗教的テキストを用いたのに対し、タン・ドゥンは「新マタイ受難曲」の副題を「永遠の水」とし、従来のキリスト教観とは離れた作曲家自身による水に基づくテキストを用いた。このように現代においてはキリスト教徒以外の作曲家によるキリスト教音楽、また従来のキリスト教的テキストにとどまらず独自の解釈を用いることも聴衆に許容されつつある。
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