玉島川に関する歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 08:45 UTC 版)
玉島川や松浦川に関する歌。 漁する海人の児どもと人はいへど見るに知らえぬ良人の子と(大伴旅人 巻5・853) 玉島のこの川上に家はあれど君を恥しみ顕さずありき(大伴旅人 巻5・854) 松浦川川の瀬光り鮎釣ると立たせる妹が裳の裾濡れぬ(大伴旅人 巻5・855) 松浦なる玉島川に鮎釣ると立たせる子らが家路知らずも(大伴旅人 巻5・856) 遠つ人松浦の川に若あゆ釣る妹が手本をわれこそ巻かめ(大伴旅人 巻5・857) 若鮎釣る松浦の川の川波の並にし思はばわれ恋ひめやも(大伴旅人 巻5・858) 春されば吾家の里の川門には鮎児さ走る君待ちがてに(大伴旅人 巻5・859) 松浦川七瀬の淀はよどむともわれはよどまず君をし待たむ(大伴旅人 巻5・860) 松浦川川の瀬早み紅の裳の裾濡れて鮎か釣るらむ(大伴旅人 巻5・861) 人皆の見らむ松浦の玉島を見ずてやわれは恋ひつつ居らむ(大伴旅人 巻5・862) 松浦川玉島の浦に若鮎釣る妹らを見らむ人の羨しさ(大伴旅人 巻5・863) 君を待つ松浦の浦の娘女らは、常世の国の天娘女かも(吉田宣 巻5・865) 帯日売神の命の魚釣らすと、御立たしせりし石を誰見き(山上憶良 巻5・869) 百日しも行かぬ松浦路今日行きて、明日は来なむを何か障れる(山上憶良 巻5・870)
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