状況を表す分詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 08:22 UTC 版)
「古代ギリシア語の動詞」の記事における「状況を表す分詞」の解説
分詞は別の行為が行われている間の付帯的な状況を表す。上の例文ではἄγων(ágōn、「引き連れている」「引き連れながら」、"leading")がこの用例になる。 「~しているとき(~すると)」「~して以来」("when", "since")の意味になる場合もある。 κατιδὼν τὴν μάχην ... ἐβοήθει katidṑn tḕn mákhēn ... eboḗthei 「彼は、戦いを見届けると、援軍に向かった」 ("When he saw the battle he went to help") 分詞には「絶対的属格」(genitive absolute)の用法もある。これは分詞と主語がともに属格をとるケースで、主節の主語・目的語(間接・直接ともに)とは異なる人・物(=属格になる)の付帯的状況を表すのに用いられる。 ἐνῑ́κησαν Λακεδαιμόνιοι ἡγουμένου Ἀγησανδρίδου enī́kēsan Lakedaimónioi hēgouménou Agēsandrídou. 「アゲサンドリダスの指揮下にあったため、スパルタ軍が勝利した」 ("The Spartans won, with Agesandridas leading them") ただし、分詞がἔξον(éxon、「~ができる状況で」、"it being possible")などの非人称動詞の場合は、主語は属格ではなく対格になる。
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