特定性(Specificity)・スキーマ性(Schematicity)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 04:01 UTC 版)
「捉え方・解釈」の記事における「特定性(Specificity)・スキーマ性(Schematicity)」の解説
我々が客観的な世界から意味を解釈するときにまず問題となるのが、いかに具体的にその状況を述べるか、という特定性の問題である。ある川の水量を述べるときに、「多い」と言うことも可能であろうし、もっと具体的に「1mある」と言うことも、「1m15cmある」と言うことも可能である。 特定性の反対は抽象性・スキーマ性(Schematicity)である。「1m15cm」と表現することは、「多い」よりもスキーマ性が高い、と述べることができる。 我々は、このより高いスキーマ性でもってものを捉えることができる能力(スキーマ化)によって、さまざまな言語表現を可能にし、さまざまな言語能力が駆動可能になっていると認知文法では考えられている。(認知文法の3.2「語彙文法の規定」を参照)
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