物部・武蔵国造系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 14:42 UTC 版)
『先代旧事本紀』の「国造本紀」によれば、成務天皇(第13代天皇)の時代に天穂日命の8世孫の彌都侶岐命(美都呂岐命)の孫の大伴大瀧が初代阿波国造に任命されたという。 『古代豪族系図集覧』の系図は天穂日命―天夷鳥命―出雲建子命(櫛八玉神)―神狭命―身狭耳命―五十根彦命―美都呂岐命―比古曽乃凝命―建御狭日命―大瀧直(安房国造祖)となっており、これに従えば美都呂岐命は天穂日命の8世孫ではなく6世孫となる。 また同じ『先代旧事本紀』「国造本紀」の伊甚国造条には、成務天皇の時代に安房国造の祖の伊許保止命の孫の伊己侶止直(直は姓)が初代伊甚国造に任じられたとある。前掲の系図では伊己侶止は初代安房国造大滝の兄であり、伊許保止命の位置にいる人物(伊己侶止の祖父)は比古曽乃凝命である。ただしこの伊甚国造条の「安房国造」は前田侯爵家所蔵安貞年間古写本などにおける表記であり、神宮文庫本では「安度国造」と表記されている。
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