烏と狐の話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「烏と狐の話」の解説
バートン版「狐と烏の話(第150夜‐第152夜)」 東洋文庫版「狐とカラスとの話(第150夜‐第152夜)」 ある所に獲物をとれないほど年老いた悪い狐がいて、食べ物がなくなったので自分の子供と妻を食べた。狐は近くにいた烏を手下にして食料を持って来させようと、話しかけた。烏は警戒したので、狐は「蚤が人から追われていたのを小鼠が巣穴にかくまい、小鼠が家の主人から金貨を盗めるよう、蚤が家の主人を刺しまくり水浴びをさせた」という「蚤と子鼠の物語」をして、異種族の動物間の友情を説いた。しかし、烏は「若い頃横暴だった禿鷹が、年老いて獲物を取れなくなり、若い頃の横暴さのため、誰からも軽蔑された」という「禿鷹の話」をして狐の本当の目的を言い当てた。また「大鷲が子羊をさらって行ったのを見た雀が、大きな羊をさらおうとしたが、羊を持ち上げることができず、逆に羊の毛が足に絡まって動けなくなり、羊飼いに殺された」という「雀の話」をして、年老いた狐が、元気な烏と対等の関係を築こうとするのは、雀のように僭越だと言った。狐は烏を手下にするのをあきらめて、去っていった。
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