漫画情報誌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 13:45 UTC 版)
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概要
漫画の書評や漫画家に対するインタビュー記事のほか、漫画に関するイベント情報を掲載した雑誌であり、日本においては1974年に創刊された『ぱふ』が代表例に挙げられる[1]。
日本の出版業界における漫画の存在感が高まるにつれ、小説や映画などと同様の評論文化が生まれ、また、漫画を読むだけではなく自ら描こうとする者も増え、漫画研究会、同人誌文化も発達していく[2][3]。この流れの中、1970年代から1980年代にかけて、迷宮による『漫画批評大系』のような批評誌が登場するとともに、『ぱふ』のような漫画情報誌も誕生していった[2][4]。同時に、批評誌と情報誌の差別化も進み、後者は、漫画家をタレント的に扱った芸能誌・ファン雑誌とも称されるようになる[4][5]。
漫画情報誌は、比較的ライトな漫画ファンも読者層に取り込み、インターネットが普及する以前の漫画に関する貴重な情報源であると同時にファン同士の交流の場となり、非商業の漫画作品・同人誌の流通にも影響を与え、COMITIAのような同人誌即売会の成立にも貢献した[2][6]。
主な漫画情報誌
脚注
- ^ 吉田倫子 (1999). “"図書館員のためのやさしいマンガの選び方”. みんなの図書館 (教育史料出版会) (269): 37-47. doi:10.11501/3470411.
- ^ a b c 丸山尚『ミニコミ戦後史 : ジャーナリズムの原点をもとめて』三一書房、1985年、236-238頁。doi:10.11501/12277860。
- ^ 『時事年鑑 昭和56年版』時事通信社、1980年、297頁。doi:10.11501/12405258。
- ^ a b 米沢嘉博「マンガ文化用語の解説」『現代用語の基礎知識 1990年版』自由国民社、1990年、74-78頁。doi:10.11501/12446577。
- ^ 大塚英志『「まんが」の構造 : 商品/テキスト/現象』弓立社、1987年、193-196頁。doi:10.11501/12427861。
- ^ “デビュー前の高橋留美子も別名義で執筆!『ファンロード』『OUT』『ぱふ』80年代のサブカル文化を盛り上げた「漫画情報雑誌」の歴史”. ふたまん. 双葉社 (2022年10月5日). 2025年7月10日閲覧。
関連項目
漫画情報誌と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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