溶岩石筍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/12 04:11 UTC 版)
内部の溶岩がまだ活動中の溶岩洞で形成される石筍の形態が、溶岩石筍である。その形成のメカニズムは石灰石の石筍のそれと似ている。本質的にはやはり洞窟の床面上への鉱物の堆積であるが、石灰石の石筍は何千年もかけて形成されうる一方、溶岩石筍の形成はとても速く、ほんの数時間から数週間のことである。溶岩石筍の重要な違いは、溶岩の流動が一旦止まると石筍の成長も止まることである。すなわち溶岩石筍はもし壊れてしまったとしても、成長して戻ることが二度とない。 溶岩石筍は、その対となる溶岩鍾乳よりもまれである。形成において滴れ落ちる鉱物は、まだ流動している溶岩の床が吸収もしくは流し去るためである。「氷柱」という語から発展した「溶岩柱」という総称は、溶岩鍾乳と溶岩石筍の区別なく用いられてきた。
※この「溶岩石筍」の解説は、「石筍」の解説の一部です。
「溶岩石筍」を含む「石筍」の記事については、「石筍」の概要を参照ください。
- 溶岩石筍のページへのリンク