渡辺淳_(写真家)とは? わかりやすく解説

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渡辺淳 (写真家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 03:25 UTC 版)

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渡辺 淳(わたなべ じゅん、1897年6月16日-1990年9月11日)とは、日本の写真家高山正隆山本牧彦らとともに、日本の芸術写真ピクトリアリスム)のうち「ベス単派(光大派)」代表する写真家の1人である。

千葉県生まれ。

中学卒業後上京し、松村写真館に入り、沢野道太に師事する。

1915年、シンガポールへ赴く(フランスに行くつもりであったがいけなかった代わりに)。現地にてイギリス系の写真館(バックレージによる経営)に勤務(2年間)。

さらに、インドのカルカッタに半年滞在する。

帰国後、シンガポールで知り合った写真家・山端祥玉山端庸介の父)の誘いでジーチーサン商会(G.T.Sun、グラフィック・タイムズ・サン商会。写真の通信教育の会社)に参加(のち、「山端写真科学研究所」と改称)。

1924年ごろから、雑誌『芸術写真研究』(1922年創刊)に写真作品を投稿し、主筆の中島謙吉に見出される。

1928年に、山本牧彦が設立した「日本光画協会」に入会し、その「第一世代」として活躍。

戦後は、「サン・ニュース・フォト社」を設立。その後、ジーチーサン商会を再建し、再建後には、広告写真も撮影した。

なお、『芸術写真研究』は1970年11月に終刊するが、渡辺淳は、他の写真家とともに、1972年に、その後継誌にあたる『光大』(桐畑会)を創刊した。

参考文献

  • 日本の写真家・近代写真史を彩った人と伝記・作品集目録(東京都写真美術館・監修、編集・発行・日外アソシエーツ2005年)436ページ~437ページ
  • 日本近代写真の成立と展開展・展覧会カタログ(東京都写真美術館、1995年
    • 掲載された渡辺淳の写真作品は、以下の通り。
      • カタログNo.3(30ページ):冬、1926年、17.4x17.8cm、ゼラチン・シルバー・プリント、JCIIフォトサロン
      • カタログNo.4(31ページ):ランプの静物、n.d、16.5x13.4cm、ゼラチン・シルバー・プリント、JCIIフォトサロン
      • カタログNo.5(32ページ):椅子にもたれた女、n.d、25.0x20.9cm、ゼラチン・シルバー・プリント、JCIIフォトサロン
  • 『芸術写真の精華』展覧会カタログ(東京都写真美術館、2011年
    • 掲載された渡辺淳の写真作品は、以下の通り。
      • カタログNo.57:冬、1926年、17.4x17.8cm、ゼラチン・シルバー・プリント
      • カタログNo. 64:旗亭の客引き、1925年、22.0x19.1cm、ゼラチン・シルバー・プリント(雑誌『芸術写真研究』1925年12月号に「穴守所見」として掲載された作品)
    • 蔦谷典子 中嶋謙吉と日本光画協会の写真家たち(155ページ以下)
    • 作家解説(225ページ)
  • 1920年代日本展 都市と造形のモンタージュ The 1920's in Japan展覧会カタログ(東京都美術館他、1988年)
    • 掲載された渡辺淳の写真作品は、以下の通り。
      • Iib-9:冬、1927年、17.4x17.8cm、ゼラチン・シルバー・プリント

「渡辺淳 (写真家)」の例文・使い方・用例・文例

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