浅野義夫とは? わかりやすく解説

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浅野義夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/08 10:19 UTC 版)

浅野 義夫
生誕 1895年10月
東京都
死没 1976年5月15日
東京都新宿区
国籍 日本
職業 実業家
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浅野 義夫(あさの よしお、1895年明治28年)10月 - 1976年昭和51年)5月15日[1][2])は、日本の実業家で、浅野総一郎の四男、浅野財閥の各社の重役を歴任した。

経歴

浅野義夫は明治28年 (1895年) 10月に浅野総一郎の四男として生まれた[3]。最初は龍蔵という名前だったが、義夫に改名した[4]。大正8年 (1919年) に小樽高商を卒業すると、すぐに渡米し、ニューヨークのグレース商会 (W. R. Grace Co., New York[5]) に三年間勤務した。大正10年に帰国してからは、浅野財閥の多数の会社の重役を同時に務めた[3][4][6]。昭和12年頃は、小倉製鋼の東京出張所に毎日出勤して社務を統べた[6]。戦後の財閥解体後は、東都製鋼相談役やトピー工業最高顧問を務め、尼崎築港の大株主でもあった。1976年(昭和51年)5月15日に没した。享年80[7]

役職

昭和4年頃に、大日本鉱業・鶴見木工の重役を務めた[4]

昭和12年頃に、鶴見製鉄造船 (JFEグループジャパンマリンユナイテッド)・京浜運河 (東亜建設工業) ・北秋木材 (北秋) の監査役を務めた[3]

昭和16年から18年には、鋼材商事 (東京シヤリングが改称、現:JFE鋼材) ・満州鋼機・中外精機・東京湾埋立 (東亜建設工業)・尼崎築港・阪神貨物自動車運輸の社長、小倉製鋼 (日本製鉄) ・小倉築港 (小倉興産) の専務、尼崎製鋼所の常務、浅野同族・浅野興業・室蘭埋築浅野物産 (丸紅) ・三和鋼材・浅野重工業 (日本製鉄) ・港湾工業 (東亜建設工業) ・浅野ビルディング・鉄筋コンクリート・鶴見臨港鉄道 (JR鶴見線) ・川崎鶴見臨港バス・川崎自動車運輸の取締役、浅野証券保有・関東水力電気 (佐久発電所) ・日之出汽船 (NYKバルクプロジェクト) ・小倉海運の監査役、浅野総合中学校 (浅野中学校・高等学校) 幹事を務めた[8]

家族

妻の久子は、ぶどう酒王と呼ばれた近藤利兵衛の養妹だった[3][9]

脚注

  1. ^ 「浅野 義夫氏(トピー工業最高顧問、東亜建設工業相談役)」『読売新聞』1976年5月16日、23面。
  2. ^ 「浅野 義夫氏(トピー工業最高顧問、元東亜建設社長)」『毎日新聞』1976年5月16日、23面。
  3. ^ a b c d 浅野・渋沢・大川・古河コンツェルン読本 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. p. 61. 2019年8月2日閲覧。
  4. ^ a b c 財閥研究. 第1輯 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. p. 336. 2019年8月2日閲覧。
  5. ^ The Asano Industrial Combine of Japan and its Officers - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. p. 43. 2019年8月2日閲覧。
  6. ^ a b 中堅財閥の新研究. 関東篇 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. p. 232. 2019年8月2日閲覧。
  7. ^ 尼崎築港『尼崎築港70年史』尼崎築港、1999年、186-187頁。
  8. ^ 齋藤憲『稼ぐに追いつく貧乏なし : 浅野総一郎と浅野財閥』東洋経済新報社、1998年、208頁。ISBN 4492061061NCID BA38856030 
  9. ^ 財閥研究. 第1輯 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. p. 334. 2019年8月2日閲覧。



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