水酸化1-アダマンチルトリメチルアンモニウムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 水酸化1-アダマンチルトリメチルアンモニウムの意味・解説 

水酸化1-アダマンチルトリメチルアンモニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 18:21 UTC 版)

水酸化1-アダマンチルトリメチルアンモニウム
CAS登録番号 53075-09-5
特性
化学式 C13H25NO
モル質量 211.34 g mol−1
外観 無色 (水溶液)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

水酸化1-アダマンチルトリメチルアンモニウム (1-adamantyltrimethylammonium hydroxide) はアダマンタンの1位にトリメチルアンモニウム基 (−N+(CH3)3) が結合した第四級アンモニウムカチオン水酸化物である。純物質は不安定なことから、20%程度の水溶液として扱われる。


1-アダマンチルアミンのトリメチル化により合成される[1]。まず1-アダマンチルアミンとギ酸およびホルムアルデヒドを作用させる還元的アミノ化により1-アダマンチルジメチルアミンを得る。次に硫酸ジメチルにより4級化し、1-アダマンチルトリメチルアンモニウムのメチル硫酸塩を得る。これを陰イオン交換樹脂により水酸化物へ変換する。


合成ゼオライトであるSSZ-13の細孔形成テンプレートとして用いられるため[2]、工業的に製造されている。

関連項目

参考文献

  1. ^ JP patent 2016108293A, "Method for manufacturing trimethyl adamantyl ammonium hydroxide", issued 2016-06-20 
  2. ^ Robson, H., Lillerud, K.P. (2001). Verified Synthesis of Zeolitic Materials. Elsevier. ISBN 0-444-50703-5



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  水酸化1-アダマンチルトリメチルアンモニウムのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

水酸化1-アダマンチルトリメチルアンモニウムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



水酸化1-アダマンチルトリメチルアンモニウムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの水酸化1-アダマンチルトリメチルアンモニウム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS