水晶体亜脱臼
10.水晶体亜脱臼 | =医学知識= 外傷により水晶体を支えているチン氏帯がはずれ,水晶体が元の位置よりずれることがあります。これを水晶体亜脱臼といいます。このような状態になると,片方の目で見るときに物が二つに見えます。この場合,外傷性白内症に比べ視力はあまり低下しませんが,続発性緑内症をひき起こしてくることもあるので適当な手術を必要とします。一部のチン氏帯に異常がなければ,水晶体はそれにぶら下がっていますが,やがてチン氏帯すべてがはずれたり,外傷の程度が強いと前房内や硝子体中に全脱臼してしまう場合があります。このような場合は,手術をして水晶体を取り出す必要があり,手術をしなければ複視や続発性緑内障を起こしてきます。水晶体を全摘出すると,片睨の無水晶体症(P99)となり,必ずコンタクトを装用しなければなりません。 | |
Weblioに収録されているすべての辞書から水晶体亜脱臼を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から水晶体亜脱臼を検索
- 水晶体亜脱臼のページへのリンク