権原証書登記制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/30 14:11 UTC 版)
「トレンスシステム」の記事における「権原証書登記制度」の解説
権原証書(deed。物権変動を証する書面。例として売渡証書がある)を登記する制度は、登記された証書に「優先権」を与えようとするものである。すなわち、後に登記された証書による譲渡は先に登録された証書による譲受人に対して主張することができず、登記を備えない証書による譲渡も同様である。権原証書登記制度とトレンスシステムの基本的な差異は、前者は証書を登記するのに対し、後者は権利を登記するという点である。 これに加えて、登記簿には公信力がなく、いつでも訴訟により争われることがある。したがって権原証書登記制度においては、土地取引は緩慢かつ高コストであり、しばしば権利に対する信頼性を生じさせることができない。
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