椹池
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 08:15 UTC 版)
甘利山へ登る県道沿い、標高約1,230m付近の山腹には山梨県では数少ない高層湿原である椹池(さわらいけ)がある。 『甲斐国志』には、この池を舞台とする大蛇にまつわる伝説や、雨乞いに関連した民俗が記されており、近代以降には民俗学者の柳田國男によって『山島民譚集』に引用された。また、南アルプス市野牛島の能蔵池には、椀貸伝説が伝わる。 椀貸し伝説は、特定の場所において借り主が膳椀の借用を願うと、翌日には貸し主が所望した数の椀を用意していたが、不心得者が椀を返さなかったために、椀貸しが中断されたという内容で、山梨県では釜無川流域に多く分布している。能蔵池の椀貸し伝説は、池の主である赤牛が貸し主であったが、不心得者が椀を返さなかったため池を去り、甘利山の椹池に移った。
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