桂圓枝_(3代目)とは? わかりやすく解説

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桂圓枝 (3代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/22 00:30 UTC 版)

三代目 かつら 圓枝えんし
本名 香川かがわ 伸雄のぶお
生年月日 1931年12月21日
没年月日 (2011-02-16) 2011年2月16日(79歳没)
出身地 日本香川県観音寺市
死没地 日本東京都文京区
師匠 三代目桂三木助
二代目桂枝太郎
名跡 1. 桂三多蔵みたぞう
(1952年 - 1954年)
2. 桂枝三松しさまつ
(1954年 - 1955年)
3. 桂好太郎こうたろう
(1955年 - 1969年)
4. 三代目桂圓枝
(1969年 - 2011年)
出囃子 デカンショ節
活動期間 1952年 - 2011年
活動内容 新作落語
所属 日本芸術協会
落語芸術協会

三代目 桂 圓枝(かつら えんし、1931年12月21日 - 2011年2月16日)は、落語家落語芸術協会に所属していた。出囃子は『デカンショ節』。本名∶香川 伸雄

来歴・人物

香川県観音寺市出身。香川県立観音寺第一高等学校卒業。

政治家と親交があり、大平正芳とは同郷であった。もともと学校時代から演劇が好きで、当時なかった演劇部の設置に大運動を行い、もっぱら三枚目の役柄を演じた[1]

1950年(昭和25年)観音寺第一高校卒業後、高松地方検察庁観音寺支部に1年余り勤務していたが、たまたま堺市で商売を営む実兄を訪ねて、初めて落語に連れて行ってもらった[1]。その時の出し物が三遊亭圓生の“子かすがい”で、その芸術性に惹かれて一家親族に反対されるが、1952年(昭和27年)5月、3代目桂三木助に入門[2]

かつら 三多蔵みたぞうで初高座。落語の世界だけでなく芸能界というところは、修業の厳しさを覚悟して入ったが、そんなに苦しかったこともなかった。それでも内弟子の時は雑巾がけ、前座の時は太鼓を叩くのが役目で、間違うとバチで頭を叩かれた[1]

1954年(昭和29年)9月、2代目桂枝太郎一門に移る。枝三しさまつに改名。1955年(昭和30年)4月、二ツ目に昇進、桂好太郎と改名。覚えた演題は七十を数え、なかでも色物が得意であった。目つき、仕草など女の情感を出すのが旨く“おかまの好太郎”の異名がある[2]。二ツ目時代春風亭柏枝三遊亭金遊と共に池袋三羽烏と言われた。

1969年(昭和44年)4月17日、3代目橘ノ圓2代目春風亭梅橋とともに真打昇進。3代目桂圓枝を襲名[2]。四国出身者で初の真打となる。主に新作落語を演じた。

2011年(平成23年)2月16日、腹膜炎のため東京都文京区の病院で死去。79歳没。

妻とその姉[3][4]とで、上野桜木町で甘味と定食の店「桜や」を経営していた[4]

弟子

脚注

  1. ^ a b c 『四国新聞 東京のさぬきっ子』(四国新聞社)(1965年8月11日)
  2. ^ a b c 『四国新聞 郷土人脈43』(四国新聞社)(1969年4月19日)
  3. ^ 妻は、マセキ芸能社創業者の柵木政吉の娘。
  4. ^ a b 横田喬; 絵:石田良介 (1990年11月27日). “八町荒らしの至芸 満座さらう真骨頂(下町そぞろ歩き:40)”. 朝日新聞東京地方版 (東京). "上野桜木町にある甘味と定食の店「桜や」は、地元では落語家の桂円枝師匠(63)の家としても知られる。" 

参考文献

  • 『日本芸能人名事典』(三省堂)(1995年)
  • 『香川県人物・人材情報リスト 2011』(日外アソシエーツ)(2011年)

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