林一嘉とは? わかりやすく解説

林一嘉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/05 15:10 UTC 版)

林 一嘉(はやし かずよし、1982年9月28日 - )は、日本愛知県名古屋市出身の映画監督

経歴

  • 18歳で映画制作を開始。高校と大学はデザイン科へ進学[注 1]。絵画や彫刻作品で多数のコンクールで受賞している。短編長編を合わせ現在までに50作を越える映画作品を手掛ける。地元の名古屋市を拠点に映像フェスティバルの審査員や愛知工業大学の非常勤講師もしている。
  • 2008年に開催された一般投票形式の映画祭、第10回インディーズムービー・フェスティバル(最終回)にて『核、弾頭』で一般MOVIE部門のグランプリを受賞。インディーズムービー・フェスティバルで入賞すると援助作品(ぴあフィルムフェスティバルスカラシップのようなシステム)の権利を得ることが可能だが一切援助を受けずに劇場公開作品を製作した。
  • 2009年に名古屋在中の映画監督達によるオムニバス映画アウトサイダー052』で本編中の2作を監督し製作総指揮を担当。2010年5月25日に初の劇場公開となった。
  • 2008年から着手していた『ローン・チャレンジャー』が東日本大震災と類似する内容的な問題により公開が見送られていたが2012年に『岸部町奇談〜探訪編〜』と同時に封切され全国公開を果たす。
  • 2013年、地元名古屋市緑区観光推進協議会の「大好き緑区!みどり・ムービー・コンテスト」の審査員を務める。短編映像も制作[2]
  • 2014年に岡崎市で開催されるCMフェス「康生CMフェスティバル」のアドバイザーを務めている。
  • 2016年に岡崎市制100周年記念映画の監督を任命されたが同年10月に降板している。
  • 2020年に『キドラアローン』がオースティンアクションフェスト2020(アメリカ)で長編部門最優秀賞するなど海外映画祭で3冠達成した[1]
  • 2023年に地元名古屋市緑区役所に協力[3]、同区制60周年記念映画[4]として『エム60・ザ・ウォーリア』を制作・脚本・監督。有松徳重など全て名古屋市緑区内で撮影。2024年の試写会では定員の3倍1,200名が集まり[5]話題になる。海外映画祭でも11冠達成[6]
  • 2025年に短編ホラー連作『アマネ町奇談-0(レイ)』 を制作・脚本・監督。地元ガールズユニットFlerR(フルール)も主演。ロケ地に緑区役所も協力している。
  • 2026年公開に向け、名古屋市緑区映画プロジェクト実行委員会と共に新作制作中[3]

作風

  • 脚本撮影編集アクション主演もこなす。音声はアフレコが多い。
  • 造形デザインを得意としポスターデザインも担当している。ゴジラファンでもあり『ローン・チャレンジャー』のラストシーンでは自らデザイン造形した怪獣ギニョールを登場させたり、時にはバンダイファッションネットの東宝ゴジラ誕生60周年記念ゴジラTシャツや『シン・ゴジラ』Tシャツほか特撮系のTシャツデザインを数多く受けている。
  • 少林寺拳法の有段者で劇中にカンフーアクションが多い。自らの撮影ではハンドヘルド撮影(手持ちカメラ)を多用しレールやステディカムを一切使わずに役者の感情に合わせて動いたり、走ったり激しく動くカメラワークが特徴的。
  • アクションシーンの演技指導や演出は直接自ら実演し行い、カメラアングルのこだわりも強く、多くの作品のハイライトシーンとなっている。
  • 全国公開されている作品も数多いが、活動拠点は地元名古屋市においたまま活動を続けている。

主な監督作品

映画

テレビドラマ

  • イヤ談 ~ちょっとイヤな感じがする話~[7](2022年12月、テレビ愛知

ビデオ

  • いざ!東海道(2012年、名古屋市緑区役所)
  • 陶神オリバー(2016年、ご当地ヒーローでまちおこしの会)[3]
  • ドリーミング・デッド(2018年、世田谷ベースコラボレーション作品)

ミュージック・ビデオ

  • DUB 4 REASON「Anarchy And Dub」(2015年)[4]

製作総指揮

出演

映画

  • 核、弾頭(2007年)
  • RED/HOT(2009年、監督:竹山尚希)主演-山中 役
  • 岸部町奇談(2010年5月公開、オムニバス映画「アウトサイダー052」の中の1編)
  • ローン・チャレンジャー(2012年)主演-加ト 役
  • 怪特探KAITOKUTAN 岸部町奇談(2013年)猿彦 役
  • ENOLA(2015年)平良 役
  • この世で一番強いヤツ(2016年)猿田彦 役
  • キドラアローン 破壊の娘(2019年)
  • キャリアー/アクションスペシャル(2022年)
  • エム60・ザ・ウォーリア(2024年)加山 役

バラエティ番組

受賞歴

映画

  • SAKAE Movie Award 2007 堤幸彦賞(『ONORE(オノレ)』、2007年)
  • 第10回インディーズムービー・フェスティバル グランプリ[5](『核、弾頭』、2008年)
  • あいちの新世代たち2009 招待(『あい』、2009年)
  • 名古屋チャリティ映画祭 観客賞(『あい』、2009年)
  • 愛知の新世代たち2010 招待(『ローン・モンスター』、2010年)
  • 康生CMフェスティバル 人気投票1位、作品賞[6](『シビコ』、2014年)
  • 康生CMフェスティバル 技術賞[7](『松本町』、2014年)
  • イエローフィーバー インディーフィルムフェスティバル2020 ベストアクション賞ノミネート(『キドラアローン』)[8]
  • オースティン アクションフェスト2020 長編部門 最優秀賞(『キドラアローン』)[9]
  • アーバンアクションショーケース国際アクション映画祭2020 最優秀アクション女優賞(『キドラアローン』)[10]
  • インディペンデントショートアワード 最優秀アクション賞・サウンドデザイン賞(『キャリアー/アクションスペシャル』、2022年)
  • パリ プレイ映画祭 - 最優秀アクション賞(『キャリアー/アクションスペシャル』、2022年)
  • アクション・アドベンチャー映画祭 最優秀アクション賞(『キャリアー/アクションスペシャル』、2022年)
  • ノルウェーアクション映画祭 最優秀アクション賞(『キャリアー/アクションスペシャル』、2022年)
  • ファイティングスピリットオールアクションアンドマーシャルアーツ映画祭 撮影部門ノミネート(『キャリアー/アクションスペシャル』、2022年)
  • スイス ゴールデンスワン チューリッヒ映画祭 音響賞 アクション賞(『エム60・ザ・ウォーリア』2024年)
  • アメリカ アーバン・アクションショーケース国際アクション映画祭 短編部門ノミネート(『エム60・ザ・ウォーリア』2024年)
  • ヴェネツィア アンダースターズ国際映画祭 短編部門ノミネート(『エム60・ザ・ウォーリア』2024年)
  • インディーズ ショートフェスト  ロサンゼルス国際短編映画祭 美術賞 アクション賞 監督賞 正式出品(『エム60・ザ・ウォーリア』2024年)
  • スペイン プラネット国際映画祭 最優秀アクション SF ファンタジー部門 準決勝進出(『エム60・ザ・ウォーリア』2024年)
  • SENSEI 映画祭 最優秀中編部門 準決勝進出(『エム60・ザ・ウォーリア』2024年)
  • ダークランド映画祭 最優秀映画部門 準決勝進出(『エム60・ザ・ウォーリア』2024年)
  • クリエーターX オンライン映画祭 短編部門 準決勝進出(『エム60・ザ・ウォーリア』2024年)
  • ポルトガル FARO地中海・世界映画コンクール 最優秀中編部門 準決勝進出(『エム60・ザ・ウォーリア』2024年)

少林寺拳法

  • 愛知県少林寺拳法連盟30周年記念大会中学生有段の部 優秀賞(1995年全国大会in福岡出場)(1995年)
  • 少林寺拳法東尾張大会中学生有段の部 優秀賞(1996年)

他多数

脚注

脚注

  1. ^ 大学は愛知産業大学デザイン学科卒業[1]

出典

  1. ^ a b 林一嘉 製作・監督作品『キドラアローン』最優秀賞”. 愛知産業大学 (2020年11月28日). 2024年10月3日閲覧。
  2. ^ 緑区の映画監督と高校生が一緒に映像制作体験を行いました!|名古屋市公式ウェブサイト”. 名古屋市公式ウェブサイト. 2025年11月5日閲覧。
  3. ^ a b 緑区映画プロジェクト!あなたの感動エピソードが映画になる?スタッフも募集!あわせて過去作品の紹介|名古屋市公式ウェブサイト”. 名古屋市公式ウェブサイト. 2025年11月5日閲覧。
  4. ^ 緑区制60周年記念映画「M-60」(エム60 ザ・ウォーリア)|名古屋市公式ウェブサイト”. 名古屋市公式ウェブサイト. 2025年11月5日閲覧。
  5. ^ HAYASHI Kazuyoshi / DryGinger (2024-03-08), 映画『M-60 ザ・ウォーリア』3.1試写会の舞台裏 2024.3, https://www.youtube.com/watch?v=MRzDMcg3lt0 2025年11月5日閲覧。 
  6. ^ M-60 ザ・ウォーリア(2024)”. dryginger. 2025年11月5日閲覧。
  7. ^ イヤ談 ~ちょっとイヤな感じがする話~”. テレビ愛知. 2022年12月3日閲覧。

外部リンク





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