松本修 (演出家)とは? わかりやすく解説

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松本修 (演出家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/24 18:39 UTC 版)

松本 修(まつもと おさむ、1955年5月18日 - )は、日本演出家俳優元 近畿大学芸術学科教授。

来歴

北海道札幌市出身。弘前大学独文科中退後、1979年文学座付属演劇研究所に入所。1984年座員となる。『ハムレット』『沢氏の二人娘』『ハイキング』『ウェスト・サイド・ワルツ』などに出演。文学座在籍中に石川耕士と若手グループちかまつ芝居を作り、劇団外でも公演する。また、1987年に『会社の人事』(T2スタジオ)で初演出。1988年、文学座を退座。1989年ちかまつ芝居を発展的に解散し、演劇集団MODEを創立する。以降、演出に専念し、役者の創意と工夫を取り入れたユニークな芝居づくりで評判を集める。初期はチェーホフ作品を新解釈で現代に甦らせた『逃げ去る恋』、『ぼくの伯父さん』、ソーントン・ワイルダーの『わが町』を昭和30年代の北海道に置き換えた『わたしが子どもだったころ』、テネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』を翻案した『きみのともだち』などが高く評価された。1996年〜1998年、北海道演劇財団常任演出家。1997年〜2001年、世田谷パブリックシアター、アソシエイトディレクター。上記以外の代表作に『魚の祭(柳美里作)』『ぼくのイソップものがたり』『孤独な惑星』『プラトーノフ』『ガリレオの生涯』『アメリカ』『城』『変身』『審判』などがある。現在は演出活動の傍ら、近畿大学芸術学科の教授として若手の指導にも当たっている。

演出作品リスト

  • 逃げ去る恋
  • 言いだしかねて
  • 会社の人事…素敵なあなた
  • 待ちましょう
  • ぼくの伯父さん
  • きみのともだち
  • わたしが子どもだったころ
  • 魚の祭
  • 聞かせてよ愛の言葉を
  • ぼくのイソップものがたり
  • 旅路の果て
  • 若草物語
  • 銀河鉄道の夜
  • 孤独な惑星
  • プラトーノフ
  • ガリレオの生涯
  • 夢の女
  • しあわせな日々
  • 芝居
  • アメリカ
  • ワーニャ伯父さん
  • 場所と思い出
  • ささやく声
  • 唐版 俳優修業
  • 変身
  • 審判
  • 心中天網島
  • マッチ売りの少女
  • 女殺油地獄
  • かもめ
  • 満ちる

受賞歴

       東京都優秀児童劇選定受賞 『ぼくのイソップものがたり』

  • 1995年 文化庁芸術祭優秀賞、第3回読売演劇大賞優秀作品賞 『わたしが子どもだったころ 北海道版』、同優秀演出家賞『旅路の果て』『わたしが子どもだったころ 北海道版』
  • 1998年 湯浅芳子賞 『プラトーノフ』
  • 2003年 毎日芸術賞千田是也賞 『アメリカ』
  • 2003年 第11回読売演劇大賞優秀作品賞 『アメリカ』、同優秀演出家賞『アメリカ』『現代日本戯曲再発見シリーズ』
  • 2005年 第13回読売演劇大賞優秀作品賞 『城』、同優秀演出家賞 『城』『唐版 風の又三郎 近大バージョン』
  • 2007年 第42回紀伊国屋演劇賞個人賞 『変身』『失踪者』『審判』
          第15回読売演劇大賞優秀作品賞 『審判』、同優秀演出家賞 『失踪者』『審判』

関連項目

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