木戸番の収入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 04:39 UTC 版)
木戸番の給金はそれぞれの町内から支払われた。晦日ごとに1軒につき20文から100文の銭を家主が集め、これをその月の月行事が集計してその中から木戸番への給金を出していた。 木戸番の賃金は少なかったため、彼らは駄菓子・蝋燭・糊・箒・鼻紙・瓦火鉢・草履・草鞋などの荒物(生活雑貨)を商ったり、夏には金魚、冬には焼き芋などを売ったりして副収入としていた。特に焼き芋屋は番太郎の専売のようになっていた。そのため、番太郎は本職より内職の方で知られており、木戸番屋は「商(あきない)番屋」とも呼ばれていた。また、女の子が赤い帯を締めていると男の子供が「番太郎の肉桂みたいだ」と言ってからかい、荒物を買う際に「番太郎で買ってこい」と言う親もいた。
※この「木戸番の収入」の解説は、「木戸番」の解説の一部です。
「木戸番の収入」を含む「木戸番」の記事については、「木戸番」の概要を参照ください。
- 木戸番の収入のページへのリンク