明治17年の台風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 03:34 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動明治17年の台風(めいじ17ねんのたいふう)は、1884年(明治17年)8月25日~26日に日本列島を襲って甚大な被害をもたらした台風である。
概要
1884年8月25日17時頃に九州西海岸に上陸し中国地方西部を通過した台風は、「明治年間における最大級の台風」と称されるほどの記録的な勢力であり、全国で1,992人の死者を出した[1]。特に瀬戸内海沿岸の岡山県・愛媛県・広島県では高潮による深刻な被害が発生し、この3県だけで全体の6割にあたる1,198人が死亡した[1]。
この年は9月にも関東地方などを台風が襲ったとされており、同年の神田祭は暴風雨の影響で中止となったといわれる。これは平将門のたたりと考えられたため、この台風は「将門台風」と呼ばれたという[2]。
脚注
- 明治17年の台風のページへのリンク