日野菜漬け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 08:07 UTC 版)
日野菜漬け(ひのなづけ)は日野菜を用いた漬物である[1][2]。滋賀県、三重県にまたがる特産物となっている[3]。
概要
日野菜は滋賀県日野町が発祥の伝統野菜であるが、三重県においても伊賀地区から中勢地区、北勢地区まで広く栽培されている[4]。
漬物にするのは、日野菜の定番的な食べ方であり[2]、冬の味覚として親しまれている[1]。
発祥
以下のような逸話が伝わる[5]。
日野の領主であった蒲生貞秀が
貞秀の転封や日野商人の手によって日野菜は日本全国に広まり、日野町の名産品として広く知られるようになった[6]。
作り方と種類
かつては、塩と糠だけで作られていたが、近年は甘酢を入れて作ることが増えている[5]。
以下のように様々な漬け方がある。
- 姿漬け[5]。
- 丸のままの日野菜を甘酢漬けにする。
- 桜漬け[5][8]
- 葉は刻み、根は短冊切りにして一緒に酢、甘酢に漬ける。
- えび漬け[8]
- 葉付きのまま下漬けし、甘酢に漬け込む。
- ひね漬け[8]
- 糠に漬ける。
出典
- ^ a b c d “冬の味覚 「日野菜漬け」作り方学ぶ教室 伊賀市”. NHK (2024年11月18日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b 「/45 日野菜(日野町) ご飯がすすむ「伝統の味」 /滋賀」『毎日新聞』2022年10月3日。2025年7月6日閲覧。
- ^ 松生恒夫「滋賀県の腸寿は麦飯にあり?」『日本一の長寿県と世界一の長寿村の腸にいい食事』PHP研究所、2018年。ISBN 978-4569837758。
- ^ 日本調理科学会「〈三重県〉日野菜漬け」『漬物・佃煮・なめ味噌』農山漁村文化協会〈伝え継ぐ日本の家庭料理〉、2020年、26頁。 ISBN 978-4540191947。
- ^ a b c d e f 日本調理科学会「〈滋賀県〉日野菜漬け」『漬物・佃煮・なめ味噌』農山漁村文化協会〈伝え継ぐ日本の家庭料理〉、2020年、27頁。 ISBN 978-4540191947。
- ^ a b c “近江日野産日野菜”. JAグリーン近江. 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b “伝統野菜 日野菜”. 日野観光協会. 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b c “日野菜漬け 滋賀県”. うちの郷土料理. 農林水産省. 2025年7月6日閲覧。
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