政治地理学的なコーノ・スールの変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 08:45 UTC 版)
「コーノ・スール」の記事における「政治地理学的なコーノ・スールの変遷」の解説
20世紀の半ばの軍事独裁政権下にある国々を示すのに、コーノ・スールと一括りにされる際には、アルゼンチン、ウルグアイ、チリは国家全体がコーノ・スールの範囲内にあるとみなされたとともに、ブラジルについても地理的にはコーノ・スールの外部に領土の大部分があったものの、ブラジルという国家もこの括りに含まれてきた。 これらの国で民主主義政権が樹立された今日、ブラジル南部の州(サン・パウロ州、パラナ州、サンタ・カタリーナ州、リオ・グランデ・ド・スル州)はウルグアイ、アルゼンチン、チリと同様の特徴、平均的な生活水準や温暖な気候(サンタ・カタリーナ州とリオ・グランデ・ド・スルは例年雪が降る)、高度産業化、及び多数のヨーロッパ移民を有するため、恒常的に定義に含まれる。リオ・デ・ジャネイロ州とミナス・ジェライス州もまた同様の特徴を有している。 パラグアイについても、政治的観点で括られる際には、地理的な位置と過去の軍事独裁により、パラグアイはしばしばコーノ・スールの一員として扱われてきた。しかし、極端な貧困や、非工業的あり方、そして大部分が熱帯気候であることにより、コーノ・スールの他の諸国からの反対のために、この括りから外されることも多い。
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