投資家の選好
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 14:46 UTC 版)
さて、株式会社が工場を建設するとき、小さい投資で高い利益率を取るのか、それとも大きな投資で利益の総額を追うのかという意思決定をおこなう必要がある。これには無数の段階がある。 先ほどの例で、さらに1億円投資して、毎年1000万円の利益増が見込める場合、つまり3億円の投資に対して毎年5000万円の利益で回収期間6年はどうなのか。さらに1億円投資して、毎年500万円の利益増が見込める場合、つまり4億円の投資に対して毎年5500万円の利益で回収期間7年強はどうなのか。 結局は投資家の投資方針の問題であるが、株式会社には多数の投資家が関わっているため、もしある投資家は追加の1億円を投資すべきだと考え、別の投資家は投資すべきでないと考えているとすると、株式会社というシステム自体が成立しなくなってしまう。
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