手製本の歴史とアンカット本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/29 07:26 UTC 版)
「アンカット本」の記事における「手製本の歴史とアンカット本」の解説
ヨーロッパにおいて、仕上げ断ちを行った本の流通が普通になったのは17世紀以降という。それ以前の読者は、本の袋になった部分(折丁)をペーパーナイフを用いて切り開きながら読む必要があり、自分の好みに合わせて製本し、蔵書に加えるのが一般的であった。ただし、フランスでは20世紀中頃でも仕上げ裁ちをしていない書籍も普通に発行されていた(たとえば、カミュの『異邦人』など)。また、ヨーロッパにおいては現代においても手製本は趣味として残っており(製本#西洋式手製本参照)、アンカット本が作られている。再製本を前提とするために、アンカット本は多くの場合は仮製本のみを行った形で流通している。日本では特殊な例を除き、アンカット本は作られていない。
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