慣性排気
排気のもつ質量を利用し、排気効率を向上させる方式をいう。排気には質量があり、可圧縮性流体である。すなわち、ばねと質量による振動系を形成する特性がある。これを利用し、排気管中に排気の振動現象を起こし、排気バルブが閉じる瞬間に排気ポート周辺の圧力が低くなるように、バルブタイミングや排気管の長さを選定する。しかし、エンジン回転数によっては逆効果が生じることがある。一般に最大トルク発生回転数で慣性排気現象をもっとも活用している。吸入側の可変吸気や可変バルブタイミング機構に続いて今後は排気側にも可変機構が増えると思われる。
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