恵比寿信仰との関わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/30 07:04 UTC 版)
恵比寿は商業の神として扱われることが多いが、元来が海の彼方から福をもたらすものであり、漁業者の間では大漁の神として厚く信仰される。 これに関わって、漂流死体を恵比寿と見なし、手厚い対応を行うことがある。これを助ければ大漁となり、放置すると不漁になると言う。漁船が死体に会った時、「引き上げてやるから、漁をさせるか」「大漁にさせる」と漁業差の間で問答をし、それから引き上げた。引き上げない場合も、「帰りに引き上げるから待っていて」とか、あるいは船内のものを投げ、「これにすがって泳ぎなさい」と言った。 鹿児島県枕崎市では正月に大漁と航海の安全を祈る行事としてフツカエビス(二日恵比寿)などの行事があった。明治初期に始まったもので、戦後には行われなくなった。
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