性質・産出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 17:05 UTC 版)
化学組成はCu3(CO3)2(OH)2で、結晶系は単斜晶系。銅の代表的な二次鉱物の1つであり、世界各地の銅鉱床の風化帯に産する。同じく銅の二次鉱物である孔雀石(Cu2(CO3)(OH)2)と共生することが多い。藍銅鉱と孔雀石は化学組成上はひじょうに似ており、銅の鉱床の地表に近い所で出来る点も同じである。しかし藍銅鉱の産出は孔雀石に比べてはるかに少ない。藍銅鉱は生成環境がやや酸性でかつ炭酸ガスが十分にないと出来ない。天然で炭酸ガスに富む環境はたいていは酸性度は低いので、そのような環境では孔雀石が出来てしまう。だから藍銅鉱の産出は少ない。ただ孔雀石のほうが安定性に優れていて、藍銅鉱を湿気の多い空気中に長時間放置すると大気中の水分を吸収して緑色に変色するという、藍銅鉱が孔雀石化する例はわりと頻繁に見られるが、その逆の例は無いようである。
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