心臓細胞の輪状化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 10:08 UTC 版)
心官は右方向へ輪状化し軸は前後から左右に変化する。輪状化には非対称的な局在性転写因子Pitx2が必要である。これは転写因子を分散する際に繊毛が右回転するために非対称性が生じる。繊毛の回転には、KIF3Bタンパクが関わっている。微小管の上を移動する分子モーターの一種である、キネシンファミリーに属しており、東大解剖学教室教授の廣川博士がメカニズムを解明した。このタンパクが正常に発現しないと、転写因子を一方へ送ることができないため、カルタゲナ症候群のように内臓逆位を生じる。更に輪状化はHand1,Hand2,Xin等のNkx2.5により発現される心臓特異的蛋白質に依存する。
※この「心臓細胞の輪状化」の解説は、「心臓の発生」の解説の一部です。
「心臓細胞の輪状化」を含む「心臓の発生」の記事については、「心臓の発生」の概要を参照ください。
- 心臓細胞の輪状化のページへのリンク