徒に散る花
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 00:58 UTC 版)
よし野ゝ行宮にてよませ給うてける御歌中にあだにちる 花を思の 種として この世にとめぬ 心なりけり(大意:あの西行法師の歌に言うように、桜の花は観る人がどれだけ愛しく想っても、それを何とも思わず儚く散ってしまう、その心こそ桜が真に神々しい理由なのだろう。しかし一人残された私の心と言えば、儚く散ってしまった桜の花のようなあの人のことが思い悩みの種になって、ああ、この世が本当に物憂い) —後醍醐天皇御製、『新葉和歌集』哀傷・1338 最晩年の吉野行宮時代(1337年 - 1339年)に詠んだ歌。誰を悼んだ哀傷歌なのかは具体的に書かれていないが、一人に特定するならば、推定30代で崩御した最愛の妃である皇太后西園寺禧子(後京極院)などが考えられる。
※この「徒に散る花」の解説は、「後醍醐天皇」の解説の一部です。
「徒に散る花」を含む「後醍醐天皇」の記事については、「後醍醐天皇」の概要を参照ください。
- 徒に散る花のページへのリンク