役者以外への掛け声
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/08 14:17 UTC 版)
役者以外には、まれに浄瑠璃や長唄の演者に掛かることがある。その演者の得意な演目に際し、期待をこめて掛ける事が多い(『菅原伝授手習鑑・寺子屋』の「いろは送り」の前など)。 裏方である大道具を特に称える掛け声もある。単に「大道具!」と掛かることもあるが、江戸の芝居の大道具は代々「長谷川勘兵衛」が受け持っていたので、その姓をとって「長谷川!」と掛けることが多い。『東海道四谷怪談』の仕掛けは十一代目長谷川勘兵衛が独自に考案した極めて独創性の高い装置であることから、この演目では「長谷川!」が掛かることが特に多い。 なお松竹離脱後の長谷川一夫にも「長谷川!」という声が掛かったので、本人は当惑したという逸話も残っている。
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